【228事件75周年】台湾は中国には属さない独立国であり「正統中国」などではない

本日は台湾では228事件の紀念日にあたり、今年は228事件勃発から75周年にあたります。紀念日は単純に訳せば記念日となりますが、日本語の記念日とは少しニュアンスが異なり、どちらかといえば何かの事件に遭った方々を祈念する日になります。

228紀念日における台湾政府の公式紀念式は、例年なら台北の228和平公園で行われるところ、今年は基隆で行われました。

台湾政府からは蔡英文総統をはじめ、蘇貞昌行政院長、游錫堃立法院長などが参加。蔡総統は式典での挨拶でロシアの侵略に抗戦するウクライナに触れ、総統として台湾を団結させ、民主を護ることがこれまで私が堅持してきた責任ですと述べました。

さて日本には、台湾を擁護しているつもりなのかなんなのか「台湾こそ正統の中国だ」などと主張する知能が低い連中がいます。

中国は偽物だ、台湾こそ本物の中国だと言いたいのでしょう。どれだけバカなのかと。

我々こそ正統な中国であると主張したのは、台湾を占領した後の蒋介石及び国民党政権です。

では蒋介石の政権が台湾で何をしたか?

228事件とそれに続く白色テロで台湾人を虐殺し、38年にも及ぶ戒厳令を敷いて台湾人の自由を奪い、小さい面子から国連から脱退して台湾を国際社会の中で路頭に迷わせました。

李登輝政権になってから行われた調査では、228事件の犠牲者は1万8千~2万8千人だとされました。この犠牲者数にはその後白色テロによって不当に逮捕されて処刑された人数は入っていません。

台湾は李登輝という奇跡的な政治家が総統の座につくことで、奇跡的な民主化を果たしました。それ以降台湾は蒋氏政権が掲げた反攻大陸などというバカな妄想は捨て、我々こそが正統中国であるなどという主張もやめました。

そのかわり李登輝総統は二国論を、陳水扁総統は二国論を補完した一辺一国論を掲げ、台湾は中国から切り離された独立国であるという立場をとるようになりました。

台湾が正統中国だなどと主張していたのは、台湾を占領し台湾人を虐殺した蒋介石ぐらいのものです。

蒋介石による台湾占領以来、台湾人はずっと台湾が台湾として独立を保つことを願ってきました。台湾が中共に成り代わって中国の正統統治者になりたいなどと考えている台湾人などいません。

現代台湾で台湾こそが正統中国だなどと主張すればキチガイだと思われるだけです。

台湾が正統中国だと抜かしている日本人もキチガイ扱いでいいと思います。

日本人として言うべきことは、台湾は中国になど属さない独立国であるということを支持することです。

学者の加地伸行氏、盛大に中国共産党への台湾侵略アドバイスをおくる

とあるFacebookページで、10月17日付けの産経新聞に掲載されたという学者の加地伸行氏が書いた『古典個展・台湾は百年このままに』なるコラムが引用されているのを見ました。

コラムの要旨を大雑把にまとめると、

・中国が台湾を制すると中国が軍事的に太平洋に拡大するので日本の国益が損害を受ける
・中国が台湾を核攻撃すると台湾が培ってきたAI技術などの高度なテクノロジーが瓦礫と化すから中国は台湾に核攻撃できない
・中国史の中では地方の反乱は常にあったが、中国人は金銭、産物、美女などを提供して和平工作をしてきた
・現状が100年ほど続けば両岸ともに知恵を出し合って新展開があるかもしれないから現状維持を100年続けてはどうか

とまあこんなところ。

多分頭が足りないネトウヨのたぐいは、これを読んで、日本の国益を守るために現状維持を100年続けるのは賛成とか言い出すでしょう。

しかし、まともな知能と日本語の読解力があれば、これは中国に対するアドバイス、あるいはエールに過ぎないことがわかります。
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台湾を国として認めることは「二つの中国」を認めることではない

菅総理がわざわざ訪米して発表されたバイデン政権との日米共同声明に「台湾海峡の平和と安定」が記されたのは非常に大きいニュースとして流されました。

これは就任以来唯一と言っていい菅総理の功績でしょう。それがたとえアメリカ側からの提案に唯々諾々と従っただけにしてもです。

しかし、これが報じられてからの日本のマスコミの慌てようといったらないですね。

もともと中国寄りだった時事通信や朝日新聞は当然のこととして、中道や保守系を気取っていたメディアまで「中国が怒りますぞー」と騒ぎ立てています。

そんな中、保守論客として知られるジャーナリストの木村太郎氏がこんな論説を発表しました。
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アメリカ下院議員が「一つの中国」政策廃棄決議案を提出

バイデン政権が誕生する前、台湾ではトランプ大統領が推し進めた反中親台路線がバイデン大統領によって覆されるのではないかと心配する声が揚がっていました。

しかし、バイデン政権はまず大統領就任式に蕭美琴駐米代表を招き、反中傾向が強いブリンケン国務長官をアジア太平洋地域の戦略担当に起きました。

ブリケン国務長官は、親台派としても知られるポンペオ前国務長官による中国政府によるウイグル人に対するジェノサイド認定をそのまま受け継いでいます。

「現在のところ」という前置きをつける必要はあるかもしれませんが、バイデン政権がトランプ政権から一転、対中融和に動く心配はなさそうです。
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「台湾原住民」は原住民が自ら勝ち取った呼称

8月1日の台湾は「原住民族日」でした。これは台湾原住民が自ら「原住民」という呼称を勝ち取ったことを記念する日です。

日本で台湾の原住民が紹介されるとき、彼らの正しい総称である「台湾原住民」が使われることはまずありません。

大体は台湾先住民と書かれ、多少気が利いた記事になると台湾先住民(台湾での呼称は原住民)などと解釈が入ります。
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弘兼憲史氏が理解していない台湾独立の意味

まるまる1巻台湾編だとして、台湾界隈でちょっと話題になった弘兼憲史氏の『会長 島耕作』11巻をおくればせながら読みました。

内容的には、現在の台湾の経済状況を非常に詳しく取り上げており、また方向性としては台湾寄りということで好感を持てました。ただ経済の話をしているだけではなく、ちょっとしたスパイ映画のような展開もあり、漫画としても面白かったです。

ネタバレはしたくないので内容が気になる人は買って読んでください。継続して読んでいなくても、11巻だけ読んでも楽しめる内容になっているのは、弘兼先生の漫画家としての力量を感じます。
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