バイデン大統領の特使と蔡英文総統が会見

本日3月2日、蔡英文総統とバイデン大統領の特使との会談が行われました。

今回アメリカ政府の訪問団を率いて台湾を訪れたのは、元アメリカ統合参謀本部議長のマイケル・グレン・マレン氏。メンバーには元国防次官のミシェル・フロノイ氏、元国家安全保障副顧問のメーガン・オサリヴァン氏、元国家安全保障会議アジア上級部長のマイケル・グリーン氏及びエバン・メデイロスら。

昨日台湾の松山空港に到着した訪問団は、本日総統府で蔡英文総統と会談を行っています。

印象的だったのは、感染防止のため拱手をもって訪問団を歓迎した蔡総統に対し、訪問団側も慣れない所作ながら拱手で返していたことですね。

蔡総統は、台湾が国際社会と地域安全保障の役割を持つ一角となり、民主陣営がより緊密になることが重要だと述べ、ロシアのウクライナへの侵攻に対し、国際社会の一員として厳重に譴責を与えるとの立場を表明しました。

また、中国が台湾海峡での圧力を強めている現状に、中国の軍事的行動は一日として休むことがないが、台湾人はこれをもって諦めるようなことはしない。我々はさらなる努力をもって国を守り、強靭な民主の道を進むとの決意を述べ、全世界に台湾には固い自衛の決意があり、民主自由の生活を守るものと知ってほしいと呼びかけました。

そして、台湾海峡と周辺地域の安全が脅かされる状況に際し、アメリカとはより強く協力し、平和的な安定を維持したいと呼びかけて、アメリカへの感謝を示して締めくくりました。

それに対してマレン氏は、台湾海峡の安定はアメリカと全世界の利益でもあり、アメリカは台湾人に対しパートナーシップの維持を約束する。アメリカと台湾のパートナーシップは、より強く、深く、広くなると述べました。

ロシアのウクライナ侵略に対し、アメリカが大きな動きを見せない状況で、中国が台湾へ侵攻したときにもアメリカは台湾を見捨てるのではないかと憶測が飛び交う中、特に元軍人や安全保障畑の政府関係者を台湾に派遣したことで、バイデン大統領は有事に際して台湾を守る意思を見せたと見ることもできます。

それが単なる政治的パフォーマンスではないことを願うばかりです。