端午節

今年の6月14日は農暦の5月5日、つまり端午節です。

日本は明治以来新暦の5月5日を端午の節句と言っていますが、端午節は仲夏端午とも言うように夏の半ばに行う行事。

農暦5月5日はだいたい夏至の近くなので、まさしく夏半ばとなります。

一方新暦5月5日はだいたい立夏にあたり、そんな時期に端午節を行うのは季節外れも甚だしい。

日本人は「日本には四季がある(キリッ)」とか言いたがるわりには季節の捉え方がいい加減すぎですね。

温帯の国のほとんどに四季はあるし、それぞれの国にそれぞれの四季の過ごし方もあるので日本の特色として自慢するようなものではありません。

そういえば、以前ガチで四季は日本にしかないと思ってる頭がアレな人に出会いました。

「四季や春夏秋冬」っていう漢字はどこから来たと思います?って聞いたらはっとしてましたけど。

閑話休題。

台湾では端午節は祝日となり、ドラゴンボートレースなどのイベントが行われたり、帰郷や旅行に行く人で賑わったりします。

しかし、今年は武漢肺炎感染拡大の観点からイベントは中止、政府は極力移動などしないように呼びかけています。

後に残った端午節の楽しみといえば粽子ぐらいのものでしょうか?

端午節は中国から伝わった行事なので、その影響で中国と同様端午節には粽子を食べます。

台湾には粽子専門店もあり、粽子は通年食べられていますが、端午節の前になると街のあちこちで粽子が売られるようになります。

三越やそごうなど日系百貨店にも粽子売り場が出現し、ちょっとお高いご贈答用粽子セットなどが売られます。

端午節は俗に屈原にちなんだ故事が伝わります。

楚の屈原が国が秦に滅ぼされたため絶望して川に入水自殺をした。

屈原を慕う人々は、魚に屈原の死体が食べられないように米団子、つまりおにぎりのようなものを川に投げ込んだ。これが後に粽子になったというもの。

同じく屈原にまつわる風習として挙げられるのが龍舟競争いわゆるドラゴンボートレースです。

ドラゴンボートレースの風習は沖縄にも伝わっていて、那覇ハーリーや糸満ハーレーとして行われています。

那覇ハーリーは観光行事として日和って新暦5月5日に行うけれど、糸満ハーレーはちゃんと農暦に合わせて端午節の前日の農暦5月4日に行います。

沖縄でもそのどちらも今年は武漢肺炎のせいで中止となりました。

私が今住んでいるところは粽子が手に入りません。

さりとて通販で買うほどのものでもなし。

そこで台湾での端午節の風習をいろいろ調べていると「吃五子」という習慣があることがわかりました。

五子のうちわけは粽子、豆子、茄子、李子、桃子。

豆子は小豆と似たささげのさやのことで長豆、菜豆とも言います。

台湾の自助餐に行くとだいたいいんげんのような野菜の炒めものが見られます。あれが長豆で、調理前はいんげんの5倍以上はあるだろうという長いさやです。

日本ではささげは乾燥豆しか手に入らないし、すももはなかなか売ってない、桃はお高いしだからといって桃缶では味気ない。

ということで茄子を選んで紅燒茄子を作りました。

本当は台湾料理の三杯茄子をつくりたかったけれど、三杯茄子には欠かせない九層塔がないので、茄子料理としてはその次に好きな紅燒茄子を選択。

マーボーナスとかいう中華風日本料理よりずっとおいしいです。