中国の台湾産パイナップル輸入禁止に国民党が乗っかって政権批判をするものの笑われる

中国が台湾のパイナップルを輸入禁止にしたニュースは日本でも大きく報じられるようになっています。

驚くことに朝日新聞や毎日新聞ですら、これは中国による政治的圧力であるという台湾側の主張を軸にして報じています。さすがに中国に媚びを売るより日本人の国民感情に忖度した報道をしたほうが得策だと判断したのでしょう。

3月11日が近づいていることも影響してか、日本では台湾産パイナップルの輸入を望む声が高まっています。

現地台湾では、事実上の日本大使館にあたる日本台湾交流協会の泉裕泰代表以下職員が台南産パイナップルの試食会を開き、パイナップルを使った料理開発を試みているなどの取り組みが行われています。

台湾で9店舗を展開するMr拉麺の野崎孝男社長は元々店舗で「311感謝キャンペーン」を行っていましたが、その一環として1000キログラムのパイナップルを購入し、ラーメン一杯につきパイナップル一つをプレゼントしています。

日本人のみならず、アメリカやカナダからの支援の声も上がっており、台湾を困らせてやろうという中国の頭が悪い目論見は完全に裏目に出ています。




国民党が政府を批判して失笑を買う

このニュースを最初に知った時、これは国民党が乗っかって蔡政権を批判する流れがあるなと予測しました。

その予測が当たって国民党からいろいろ政府を批判する声が上がっています。しかし、この流れは誰でも予測できるので当たったからといってたいしたことはないです。

まず、前総統馬英九は蔡政府は即座にこの機会を利用して中国と誠意をもって協議を行うべきだと言い出しました。

国民党主席の江啟臣は「民進党が責任を持ってこの問題を解決せよ」と民進党に責任を押し付け。

国民党立法委員の李德維は、民進党支持の農民に対して「投票権を使う時こういうリスクを考えなかったのか」などとまるで民進党へ投票したせいでこうなったのだと言わんばかりのことを言い出しました。

このあからさまな政権批判はしかし大部分の台湾人から失笑を買っているようです。

なんなら国民党側が総統への批判を強めるためにパイナップルの輸入を禁止してくださいと中共に持ちかけたまであると思いますね。

国民党が中国の動きに乗っかって政権批判をするのはいつものことなので、政権側も予測していたのでしょう。

パイナップル輸入禁止が中国から通達されてからの蔡総統および民進党の対応は非常に迅速で、SNSでこれが中国側の理不尽な行いであることをアピールするとともに、パイナップル農家への支援も素早く、国民党は批判キャンペーンを始める機を逸しました。

それでも予定されていた批判キャンペーンはやらなければならないと、おっとり刀で批判を始めたため、その的外れ具合が見事にクローズアップされてもはやピエロにすらなっていない有様。

蔡総統の対応の素早さは武漢肺炎から注目されたように見えますが、実はそれ以前から発揮されています。このスピードには国民党はまったく対応できず、後手に回って笑われるだけです。