昨日ヤフージャパンを運営するZホールディングスとLINEが経営統合したというニュースが流れてきてびっくりしました。
でも、調べてみると2019年ごろから統合の手続きが進められていたようですね。
さてこのニュースを見て思ったのは「もしや台湾でPayPayが使えるようになる?」ということです。
台湾ではLINE Payのシェア率が高い
台湾は中国ほどではないとはいえ、日本よりキャッシュレス化が進んでいます。
日本では最近やっとコンビニで使えるようになってきたクレジットカードのタッチ決済は、台湾では数年前にできるようになっていました。
今年1月には桃園MRTにクレジットカードのタッチ決済に対応した自動改札が実装されています。
ただ、私が最後に台湾に行った2019年時点では、悠遊カードやクレジットカードが主流だったため、スマホのQRコード決済はそれほど使われていないという印象でした。
しかし、日本同様武漢肺炎の流行をきっかけに台湾でもQRコード決済が急速に普及しています。
日本と同様にQRコード決済サービスが乱立している中、最も高いシェアを誇っているのがLINE Payです。
LINEは日本でも普及率が高いですが、台湾の場合SNSはFacebook、個人間のコミュニティツールはLINEという人が非常に多いです。
そのため、もともとスマホで使っていたLINEアプリからそのまま利用できるLINE Payが一歩抜きん出ているという情況だと思われます。
日本のLINE Payは原則利用不可
台湾でLINE Payが普及しているなら、日本のLINE Payもそのまま使えるのではないか?
と思って調べてみたところ、どうもそううまくいかないようです。
実際台湾で日本のLINE Payが使えるか試した人がいます。
日本のLINE Payは使えるのか? 台湾のキャッシュレス決済を体験してみた
この記事によると、台湾では日本のLINE Payがそのまま使えたケースもあったものの、原則利用不可だということ。
PayPayとLINEが統合すれば台湾でPayPayが使える?
今回ZホールディングスとLINEが経営統合したことにより、それぞれの企業が提供していたQRコード決済、PayPayとLINE Payも統合されることになりました。
統合自体は来年4月予定ではあるものの、今年4月ごろからはLINEからPayPayを利用できるようになるとアナウンスされています。
海外展開をしているLINE Payについては、海外ではPayPayには統合せずそのままサービスを提供するとのこと。
とはいえ、武漢肺炎収束後に台湾と日本間の観光が開放された後を考えると、台湾に行った日本人がPayPay経由で現地のLINE Payを利用する、日本に来た台湾人がLINEでPayPayを利用するということができるようになれば、運営会社にとってもうまみは大きいはず。
そこらへん利に聡いソフトバンクグループが考えていないはずがないと思うので、台湾への旅行が可能になったタイミングで台湾でもPayPayが利用できるようになっていてくれると、非常にありがたいです。
現時点で日本人でも利用できるキャッシュレス決済
台湾でPayPayを使えるようになるというのは、あくまで今回の経営統合を見た上での私の希望にすぎません。
日本人は今台湾に旅行には行けませんが、現在の条件で日本人旅行者でも現地で利用できるキャッシュレス決済は2種類。
一つは悠遊カードです。
これはもともとSUICAのような交通系ICカードで、カードを購入して現金からチャージをする部分も同じです。
台湾ではすでに鉄道やバスなど台湾国内のほとんどの交通機関で利用できるとともに、コンビニやドラッグストアでの支払いにも利用できます。
ただこれは、日本円を新台幣に換金しなければならない面倒はあります。
もうひとつの方法はクレジットカードのタッチ決済です。
VISA、Mastercard、アメリカン・エキスプレスなどのタッチ決済対応カードを持っていれば、コンビニなどタッチ決済対応店で利用できます。