あけましておめでとうございます。今日は農暦の正月初一、いわゆる春節です。
「今年の干支は牛」。この短い一文に、日本人がいかに外国文化を上辺だけ取り入れてちゃんと理解していないかが如実に表れていますね。
今年の干支は辛丑で、十二支は丑、丑に対応する十二生肖が牛です。そこを理解していないからとっちらかった話になります。
十二生肖が牛なので、台湾ではしきりに「牛轉乾坤」と言われています。
これは「扭轉乾坤」にかけたもの。
扭轉はひねって回すこと。台湾ではガチャガチャのことを扭蛋機と呼びます。ハンドルをひねって蛋、つまり卵っぽいカプセルを取り出すのでそう呼ばれるのでしょう。
乾坤は易で陰陽を表し、天地を意味します。
乾坤をひねって回すとは、運気を逆転させるということ。特に悪運を好転させるという意味合いで使われます。
「牛轉乾坤」は、牛と扭が同音なため生まれたダジャレです。
昨年は武漢肺炎に翻弄された年だったので、世の中が元通りになってほしいという願いが高まって、丑年を迎えたこともあり「牛轉乾坤」を言わずにはいられないのでしょうね。
今年も發糕を作りました。發粿とも呼ばれるお正月の定番スイーツで、縁起物でもあります。
てっぺんが裂けているのがポイント。これは「開口笑」を意味し、一年を笑って過ごせるようにという願いがこもっています。
作り方は簡単。
1個分
薄力粉70g
砂糖30g
ベーキングパウダー2g
水60mL
これを混ぜて器に入れ、20分ほど蒸すだけです。
昨年作って器に直接入れて蒸すとこびりついたのを落とすのが大変だということが分かったので、今年はクッキングシートをしいています。
甘さ控えめにしたので、もっと甘くしたければ砂糖を40gぐらいにしてもいいと思います。