香港民主派53人逮捕について蔡英文総統が香港の民主の支持を訴える

昨日1月6日、香港では香港国家安全維持法を名目に元民主派議員や民主活動家など53人が逮捕されました。

この事件に対し、台湾の蘇貞昌行政院長は中国は香港返還時に一国両制を50年維持することを承諾したが、それが今では基本的な民主自由を求めるだけで逮捕投獄される恐ろしい状況になっていると中国を批判。

蔡英文総統も、Facebookに香港の民主を支持するコメントを投稿しています。

今天早上,超過五十位香港民主派人士遭到警方拘捕。凜冬的肅殺氣氛,再一次摧折香港所剩無幾的民主自由。
  
中國自改革開放以來,為了融入國際社會,對世界做過許多承諾,無論是所謂不稱霸、不擴張,或是遵守各種國際組織的主流價值和遊戲規則,都是中國…

蔡英文 Tsai Ing-wenさんの投稿 2021年1月6日水曜日

以下訳文
「今朝(訳者注1月6日)、50人を超える香港の民主派が逮捕されました。厳冬の中、香港にわずかに残された民主自由が再び砕かれたのです。

中国は改革開放以来、国際社会に受け入れられるために多くのことを受け入れてきました。覇道を唱えず、拡張せず、各種国際組織の主な価値やルールを遵守するなどのことは中国がこれまで承諾してきたものです。しかし、この1年ほどの間、国際社会では多くの人が中国はそれらの承諾を本当に守る誠意があるのかと疑うようになってきています。

今回の大規模逮捕は、北京当局が50年不変とした承諾を根本から破棄したことを示しています。口先だけで約束を守らないなら、どうやって国際社会から善意の理解を得られることを期待できるでしょうか?

私は世界中のみなさんに、台湾は民主陣営の最前線であり、中国政府の口先だけの承諾と香港の自由に対する弾圧から明確な影響を受ける立場にあります。この場において、我々は萎縮せず、普遍的な価値観のために身を挺します。

国際的な民主陣営は、獅子山下の人々と助け合い、さらに団結して声を上げるべきです。私はここに、全世界の民主陣営の仲間たちがともに香港を支え、声を出し、香港にわずかに残った自由の空気を目の前で消させないように呼びかけます。」

獅子山は香港を見下ろす山のこと。獅子山下は、香港を舞台に庶民が助け合って行きていく姿を描いたテレビドラマです。

香港の雨傘運動では「獅子山下精神」が精神的な支柱とされました。

蔡総統の言葉はこれを踏まえてのことで、日本の政治家と違い香港の情勢に深く関心を持っていることが伝わります。