台湾外交部が台湾の武漢肺炎対策を紹介する動画の日本語版を公開

現在時点で世界で唯一武漢肺炎ウイルス感染症拡大の封じ込めに成功している台湾。

日本の外務省に相当する外交部が、台湾がいかにして武漢肺炎ウイルス対策を行ったかを紹介する「台湾モデル」という動画の日本語版を公開しました。


台湾外交部の対外メディア「Taiwan Today」Facebookページより

これを見てわかるのはいかに台湾の対応が迅速で正確で柔軟かということです。

昨年12月の時点ですでに武漢からの帰国者・入国者に検疫を実施、今年1月にマスクの輸出を停止、2月にはマスクの実名販売制度を開始。

マスクの輸出停止は国民党から人道に悖るなどといった批判があったものの、それがいかに正しい判断だったかがすぐにわかります。

そして、徹底した隔離とスクリーニングで国内感染者を最小限にとどめました。

6月15日時点で台湾国内の武漢肺炎ウイルス感染者数は445人。そのうち国内感染者はわずか55人。残り390人のうち354人は国外からの帰国者。36人はパラオに親善任務に向かっていた軍艦内での感染者です。

日本では医療崩壊を防ぐという名目の元にPCR検査の数が抑えられてきました。全民検査をしろなどという気はありませんが、明らかに疑わしい症状がある人ですら検査を拒否されるという状況が現在でも続いています。

一方台湾では、PCR検査によるスクリーニングが有効に行われることで、国内感染の拡大を食い止めることができました。

帰国者の隔離、検査は徹底され、日本のように症状がある帰国者が検査を拒否して勝手に帰宅するなどということはありえません。

国内感染者の場合は隔離対象とされ、隔離の指示に従わなければ多額の罰金をとられます。実際要隔離の感染者が外出したことで罰金をとられたという例があります。

日本の厚生労働省にあたる衛生福利部には、感染防止対策として中央疫情指揮中心(中央感染防止対策指揮センター)が設けられ、感染防止対策をとるとともに毎日記者会見を開いて国民に状況説明するだけでなく、感染を防ぐ過ごし方などをわかりやすく解説してきました。

台湾がこうした迅速な対策を打てたのは、まず蔡英文総統の決断力に依るところが大きいです。

そして、中央疫情指揮中心となった医師の陳時中大臣の、専門知識をもとにした正確な対策が功を奏します。台湾国民は1日も休みをとらず働く陳時中大臣を「鋼鉄部長」と呼び、その無私の働きに心打たれて政府の指示に協力的でした。

日本では「IQ180の天才」唐鳳氏ばかり大きく取り上げられて、そのせいで台湾が感染を抑えられたのは天才がいたからだなどと短絡的なことを言うバカも少なからず見られます。

確かにIT分野での唐鳳氏の活躍は目覚ましいものがありました。彼女がいなければもうちょっと感染が広まっていた可能性もあります。

とはいえ、唐鳳氏もまた台湾政府の感染防止対策の一部であって、唐鳳氏一人の力で台湾が感染防止対策に成功をおさめたわけではありません。ここが理解できない限りは日本はいつまでたってもダメです。

何より称賛すべきなのは、台湾人が自らの手で正しい国のリーダーを選んだということです。もし2016年に朱立倫が選ばれていたら、2020年に韓国瑜が選ばれていたらここまで完璧な防疫を実現できていたかどうか疑問です。

国民が正しいリーダーを選べば、国民は安心して生活することができる。

蒋氏独裁から自らの力で勝ち取った民主主義が有効に機能しているということこそ「台湾モデル」の真骨頂です。