口蹄疫は主に鯨偶蹄目の動物に伝染する家畜伝染病です。
台湾では1997年に新竹で養殖豚に口蹄疫が発生し、それ以来国外への豚の輸出ができなくなっていました。
しかし、24年にもわたる口蹄疫撲滅対策がやっと実を結び、口蹄疫の克服に成功しました。
1997年以来の対策は、まず感染した豚の殺処分から始まり、家畜へのワクチンの摂取が行われてきました。
そして、2018年にワクチンの摂取を中止。ワクチンなしでも1年間口蹄疫の発生が見られなかったことにより、国際獣疫事務局(OIE)は2020年6月16日、台湾を口蹄疫における「ワクチン非接種清浄地域」。つまり、ワクチンの摂取がなくても口蹄疫ウイルスが存在しないと判断される清浄な地域であると認定。
これにより、1997年以降行われていなかった豚肉の輸出が再開できる見通しとなりました。
台湾は、武漢肺炎ウイルスの流行を阻止しただけでなく、口蹄疫というやっかいな伝染病にも打ち勝ったことになります。