韓国瑜高雄市長の罷免が確定

1月の総統選に出馬し、蔡英文総統に惨敗した韓国瑜高雄市長の罷免が成立しました。

2018年の統一地方選挙で高雄市長に当選した韓国瑜氏は「大發財(大儲け)」を掲げ高雄の経済発展を行うという公約で一躍人気を集めました。

庶民の八百屋の家の子であるとして庶民に寄り添うポーズをとっていたところも人気を集めた要因でした。

この韓国瑜人気の高まりは「韓流」などと呼ばれます。

当選当初、韓氏は統独問題には触れず、経済第一、というよりかつての東国原宮崎県知事のように高雄の産業などのトップセールスを行うかのようにふるまい、日本の一部メディアもそのポーズに騙されて、韓氏を新しい時代のリーダーかのように紹介したこともあります。

しかし、実際には公約はほとんど実現されず、また、庶民をアピールしながらも実は裕福な資産家であることも明るみに出て少しずつ人心が離れていきました。

2019年に国民党の総統候補に選ばれてからは、市政をそっちのけで総統選に注力し、高雄の政治が空白状態になり、高雄市民により罷免を求める署名なども行われるようになります。

中国との関係については、一国両制に反対するなどとして、一定の距離をとるように見せかけていたものの、実際には中国との結びつきが強いことも明らかになっています。

それでも総統選初期は韓氏が有利と伝えられることもありました。

風向きが変わったのは香港における中共のデモ弾圧です。

蔡英文総統が毅然とした態度で中国と向き合ったのに対して、親中派であることが仇となり一気に人気が下がっていきます。

そして今年1月に行われた総統選では、約817万票を獲得した蔡総統に対して540万票と惨敗。

総統選以後にはさらに罷免の声が高くなりました。

武漢肺炎ウイルスのパンデミックが、さらにその声を後押ししたとも言えるでしょう。

そして本日6月6日、高雄では韓氏の罷免に同意するかしないかの投票が行われました。

日本時間20時時点での罷免に同意する票は約94万票。これは罷免が成立する基準となる57万5千票を大きく上回っています。

それに対して罷免に反対する票はわずか2万5千票。

これにより、韓国瑜氏は高雄市長から罷免されることになりました。

ただし、韓国瑜氏にも不服申立てをする権利はあるようです。仮にこの結果を不服とした韓国瑜氏が訴え、それが認められたならば、罷免されることはなくなります。

とはいえ、不服申立てをしたとしてもそれが認められる可能性は低いでしょう。

もし韓氏が潔く職を辞した場合は、3ヶ月以内に市長選挙が行われます。