蔡英文総統が総統職に再就任し第二期蔡英文政権が成立

本日5月20日、蔡英文総統及び頼清徳副総統のい就任式典が行われました。

これにより、本日から第2期蔡英文政権が発足することになります。

本来ならば台湾国内で広く式典が行われ、台湾と外交関係を結ぶ諸外国からも要人が招かれるところ、武漢肺炎ウイルスへの警戒態勢が解かれていないために規模が縮小され、総統府での就任式典のみが行われました。

就任演説で、蔡総統は両岸関係については「和平、対等、民主、対話」の方針を掲げ、改めて中国が求める一国両制による台湾侵略に対して否定的立場を示しました。

しかし、蔡総統の中国との安定した和平路線は日本のお花畑的な平和主義とは画然と異なり、対話による両岸関係の現状維持を中国に対しても求めながらも、戦力拡大による防衛能力の強化も目指していくとしています。

実際台湾では昨年より、蔡総統の指示によって国産潜水艦の開発が始まっています。

また、インターネットを中心とした中国による情報戦、フェイクニュースなどによる攻撃への防衛も阻止していくという戦略目標も掲げています。

今回の就任演説で、蔡総統は特に軍事方面の具体的な方策に対する言及が多く、中国の軍事的脅威を重く見つつ、対抗策を明確に打ち出している様子が伺われました。

式典では、台湾と外交関係を結ぶ各国首脳からの祝賀メッセージ映像が流されています。

また、式典に先立つ昨日19日、アメリカのマイク・ポンペオ国務長官はツイッターで蔡総統の二期目の就任に祝意を示すとともに、蔡総統の指揮のもとで米台間のパートナーシップは継続され、繁栄していくだろうとメッセージを寄せています。

副総統は頼清徳元行政院長と交代

第二期蔡英文政権の副総統は、元台南市長、元行政院長の頼清徳氏が就任します。

第一期蔡英文政権で副総統を勤めていた陳建仁氏は、本来ならば引退後に恩給が与えられるはずでした。

しかし、本人は中央研究院の研究員になることを選択。国家機関である中央研究院の研究員は公職であり、台湾の規定では副総統引退後に公職についた場合は恩給が与えられないことになっています。陳元副総統はあえて公職を選ぶことで、恩給を辞退したものと伝えられています。

陳元副総統には、蔡総統より台湾で2番めに権威がある中山勲章が贈られました。

また、2018年より蔡総統に求められて総統府秘書長となっていた陳菊氏は5月17日に秘書長辞職を表明。今後の去就については明らかにしていないものの、現高雄市長の韓国瑜氏に対する罷免要求が高まる中、再び高雄市長に推される可能性はあるでしょう。