本日2月28日は、台湾では228事件紀念日となります。
228事件とはなにか?台湾に関心があるなら知っていて当然なので書きません。
228事件を知らない日本人に台湾に関心があるなどと口にする資格はありません。
今年は228事件勃発から73周年にあたります。
台湾政府は毎年この日に台北の228紀念公園で被害者の鎮魂式を行います。
しかし今年は武漢肺炎の影響で式典の規模が縮小され、政府関係者及び被害者の家族のみが参加したしめやかなものとなりました。
総統府からは蔡英文総統、蘇貞昌行政院長、立法院長が参加。
台北市からは柯文哲台北市長が参加しています。
式典では、遺族代表の廖英豪さんが、蔡英文総統に対して228事件における台湾人の精神を後の世まで受け継いでいくこと、移行期の正義をできるだけ速やかに行うこと、そして228事件の首謀者である蒋介石の霊廟「中正廟」の排除を請願しました。
移行期の正義についてはコトバンクの説明を引用します。
移行期の正義
朝日新聞掲載「キーワード」の解説
独裁政権が倒れたり紛争が終結したりした後、社会を再建する過程で過去の人権侵害や虐殺の真相を究明し、裁判や補償、制度改革などを通して社会の分断を埋めようとする世界各地の試みを指す。カンボジア内戦の特別法廷や、ルワンダ虐殺後の国際刑事法廷などがある。
(2017-12-29 朝日新聞 朝刊 1外報)
https://kotobank.jp/word/%E7%A7%BB%E8%A1%8C%E6%9C%9F%E3%81%AE%E6%AD%A3%E7%BE%A9-1823723
中正紀念堂、特にその中の蒋介石像については、蒋介石の曾孫の蒋友柏氏が「あんなものを作るのは他にレーニン、毛沢東、金日成ぐらいのものだ」と批判しています。
蒋介石の遺体はいつか中国に戻るために埋葬されずに桃園の慈湖に安置されています。だから中正廟なんてものはぶっこわして問題ないですね。
これは台湾の真の独立のためにはいずれやらなければならないことです。