日本人にあまり知られていないグルメスポット「中崙市場」

2015年の12月から2017年の1月までの1年ちょっと、台北に住んでいました。

当時私が住んでいたのが長安東路。googleマップを眺めていて、長安東路から八德路に抜けてひたすら東に行けば饒河街観光夜市に行けることがわかりました。

よし!歩いていってみっか!そう思い立った私は夜の台北の町をひたすら東に歩いていきました。しかし、行けども行けどもつきそうにない。30分以上歩いて、バス停の路線図を見るとまだ半分ほど。

あきらめてバスに乗って行くかと思いかけていたところ偶然見つけたのが中崙市場でした。

大きな屋根だけがある広場にたくさんの屋台が並ぶ夜市。他の夜市と違ったのは、左右に屋台が並んで中央にテーブル席がしつらえられているフードコートのようなスタイルだったことです。

伝統的な夜市で現代的なフードコートのスタイルをとっているのは珍しいです。

そこで私は、台湾では珍しい麺料理「貓耳朵」を食べました。

中崙市場は新しいフードコートにリニューアル

Youtubeで見た動画で中崙市場がきれいなフードコートに生まれ変わったらしいと知った私は、11月待つの台湾訪問のおりに行ってみました。

新しい中崙市場は、阿樹國際飯店・arTreeHotelの中に入っています。

フードコートへはホテルの横から2階に上がります。

現在の中崙市場は、台北で初めてのBOT方式によるものだそうです。

BOT方式とは、民間の資本が公共施設を建設、管理、運営し、そこから資金を回収した後、運営権を自治体などに引き渡すというもの。

中崙市場については、プラスチック加工業などを行っている富林股份公司が現在運営しています。

貓耳朵と炒飯チャンピオンの炒飯食べてみた

今回の中崙市場での目的は、以前食べた貓耳朵をもう一度食べること、そしてYoutube動画で取り上げられていた、台湾の炒飯チャンピオンの炒飯を食べることです。

市場に着いたのは午後5時ちょっと前。炒飯チャンピオンの店中崙蚵仔煎はまだ開店しておらず仕込み中といった感じでした。

でも入り口すぐ横の貓耳朵専門店・品味小廚には明かりがついていて、中にいた老闆娘に聞いてみたらもう注文できるということだったので、先にこっちで食べることにしました。

メニューは8種類。一番安い椒麻辣醬貓耳麵を注文しました。

椒麻辣醬貓耳麵。貓耳朵は、中国の山西省で生まれたと言われる麺料理の一種です。

くるんと丸まったスコティッシュフォールド的なネコ耳です。

調べてみると、この店のご主人・班先達さんは中国の安徽省出身で、漢の班超の子孫を名乗っているとか。

でもそれは、私の家の家紋が丸に二つ引きで足利家と同じなので、わしは源氏の子孫じゃーいと言い張ってるのと同じレベルだと思います。

中国ではスープに浮かべて食べることが多い貓耳朵を、たれをかけたり炒めたりするスタイルに進化させたのは班先達さんの創意工夫によるとのこと。

たれとよくからめて食べると、独特の弾力がある歯ごたえがとてもおいしい。

台北で貓耳朵を食べられるのは、多分この店だけじゃないかと思います。

デパートのフードコートでは食べ終わった食器はそのまま放置しておけば係の人が片付けてくれます。でもここでは自分でお店に返すスタイル。

貓耳朵を食べているうちに、中崙蚵仔煎が開店していました。

最近横浜中華街に台北の炒飯チャンピオンの店「民生炒飯」が出店して話題になっています。でも炒飯チャンピオン店は民生炒飯だけではありません。

中崙蚵仔煎の店主は2016年に行われた2016臺北傳統市場節で炒飯チャンピオンになった人物です。

ということで、最もシンプルな蛋炒飯と、モツのスープ四神湯を注文。

ここはできあがるとブザーで知らせてくれる方式。

でも、待っている中では私が一番最後で、店のすぐ前のテーブルにいたので、ブザーで知らせず直接できたのを教えてくれました。

ちなみに炒飯を作っていたのはチャンピオンではなく若い男の子でした。

チャンピオンが作った炒飯を食べて見たかったけれど、技の継承も必要です。チャンピオンだって生まれつきチャンピオンだったわけではありません。

ということで蛋炒飯と四神湯。

蛋炒飯は、使い古された表現をするなら「粒粒分明」。パラパラで米の粒がそれぞれ分かれている炒飯です。

台湾は日本時代に蓬莱米が開発されて以来の米どころなので、戦後に中国人難民がやってきてからもそれほど炒飯の技術が向上しなかったらしく、うまい炒飯の店はあまりないです。

その中で、さすが名人の指導を受けている成果もあるのか、なかなかにうまい炒飯になっています。

ただ、これよりうまい炒飯を出す店を私は2軒ほど知っています。場所は絶対教えないけど。

チャンピオンが作ったならまた違ったのだろうか?

豚の小腸をハトムギなどの生薬とともに煮込んだスープ。

日本人はよく「漢方スープ」とか抜かしておる。台湾に四神湯を「中薬」と呼ぶバカはいない。日本に四神湯を「漢方スープ」と呼ぶバカは多い。いかに日本人が漢方薬とはなにかをわかっていないかってことですわな!

「数種類の漢方と」とか書いてあるのはまず根本的なことを理解していない連中だと思ってよろしい。

味はよくも悪くもフツー。台北ならどこにでもある標準的な四神湯です。まあもっとも四神湯が飛び抜けたうまさである必要はないです。

中崙市場のその他の店

中崙市場には、他にもいろんな料理の店が並んでいるので、何度行っても楽しめるはず。

ピザの店までありました。

こちらは日本の洋食の店。

他人丼もできます。この日本語の書き方は日本語ネイティブっぽいので、日本人がやっているお店かもしれません。

旧中崙市場も細々と営業中

ホテルの横ではまだ古いほうの中崙市場がほそぼそと営業中。

リニューアルする前は、車が停まっている奥の方まで屋台が並んでいました。