今日は中秋節

今日は農暦の8月15日中秋節です。

中秋節は古代中国に起源があり、すでに『礼記』に「仲秋之月養衰老 行糜粥飲食」中秋の月は衰えや老いを養い、粥を食するとあります。

中医学では秋は収=実りを収穫する季節であるとともに、「秋刑」冬に向けて植物を衰え、枯れさせる季節だと考えます。

その秋の夜に月の光を浴びながらお粥を食べれば、秋刑の気を防ぎ、体を養って衰えや老いを防げると信じられていたのかもしれません。

その後、月に嫦娥が住むという伝説が作られました。

嫦娥は弓矢の名手である羿の妻で、羿が西王母よりもらいうけた不老不死の薬をこっそり飲んで月に逃げました。

中秋節に月にお供えをするのは、羿が嫦娥を偲んで行ったものが始まりだというお話もあります。

嫦娥はまた道教の神としても取り入れられ、道教では太陰星君と呼ばれ、太陽星君と対で祀られることも多いです。しかし対ではあっても太陽星君と太陰星君は夫婦ではないです。

ところで月にはウサギさんも住んでいます。ウサギさんは月で薬をついています。薬をつくっていうのはつまり生薬を石臼のようなもので砕くということですね。

嫦娥は月に行ってガマとなり、薬をつくようになったという伝説もあり、それがウサギさんのお仕事になったともいいます。

日本で月のウサギさんが餅つきをしているというのは、これをパクって変形させたものです。

台湾の中秋節は焼肉の日

ところで台湾では中秋節は路上焼肉の日です。


https://tw.appledaily.com/new/realtime/20171002/1215223/

30年ほど前に台湾の醤油メーカーが「中秋節には焼肉!」みたいな焼肉のたれのCMを流して、その影響で行われるようになったという説、不景気になったときに外食よりうちで焼肉みたいな気風が新竹で生まれ、それが広まった説などがあるようで、つまりなんでやるようになったかはよくわかりません。

今日台北に行けば、そこらへんの路上にグリルが持ち出され、そこかしこで路上焼肉が行われているのを見ることができるでしょう。

その様子は、偶然ロケ日初日が中秋節だった『ローカル路線バス乗り継ぎの旅 THE MOVIE』にもちらっと映っています。その日は台風接近中だけど、台湾人はかまわず路上焼肉をやっていたので台湾人にとっては花より団子ならぬ月より焼肉ということですね。ちなみに私もその日台北にいて、雨なのによく外で焼肉なんかやるよなと思っていました。

私は中秋節は焼肉ではなく月餅を食べます。

今日はあいにくの曇り空で月は見えそうにありません。まあ月より月餅です。

ちなみに満月は昨日でした。中秋節と満月がずれることはよくあります。