JPモルガン・チェースといったら、その大本は19世紀に設立されたアメリカの老舗金融機関です。アメリカ最大のヘッジファンドでもあります。
日本支店も戦後直後に開かれています。
JPモルガン・チェースが台湾を中国の領土扱い
さてそのJPモルガン・チェース。今年のはじめには中国で富裕層をターゲットにしたプライベートバンクの開設を検討しているというニュースが報じられました。
プライベートバンクというのは富裕層向けの総合的な金融サービス機関であり、つまり私とは一切縁がありません。
いくらネトウヨが中国のバブルがはじけただのなんだのと願望を現実と取り違えて騒ぎ立てていても、中国には日本の人口を軽く超える富裕層がいます。
さて、そんな中国でのビッグビジネスに邁進するJPモルガン・チェース。商売をうまくいかせるには、中国政府に媚びることは欠かせません。
JPモルガン・チェースの世界責任者スチュアート・マーストン氏は、社員に対して香港、マカオ、そして台湾を中国とは別の国として扱わないようにという通達を出しました。
現在一国両制が有名無実になりつつある中、民主派が命を賭して最後の一線を守ろうとしている香港。
しかし、香港は返す必要がないものまでサッチャーが返してしまったせいで中国の領土になっています。マカオも香港が中国領土にされたあとにポルトガルから変換され、同じく中国の領土になっています。
だから、現状として香港とマカオが中国の一部分であるというのは間違いないことです。
しかし、なんで台湾まで含めて言及したのか。
日本よ、これが忖度だ。
日本で一時期忖度忖度うるさかったですけどね、この世界的な忖度に比べたらまあ小さい小さい。
中国で富裕層っていったら共産党幹部の子弟、関係者であることは常識です。
アリババの創業者・馬雲だって現在は共産党員だし、今年はチベットにチベット人を中国人として洗脳するための学校を設立しました。
馬雲の場合、習近平に目をつけられて失脚する恐れがあったとも言われるので、中共に恭順の意を示す必要があったっていう事情もあるようですが、そうだとしても知らんがな。
要するに、中国で商売するには共産党を敵に回せないのは当然だし、共産党の関係者が多い富裕層にへそを曲げてもらっては困るということです。
つまり、JPモルガン・チェースは商売のために台湾を中国の領土扱いしたということですね。
商売のためには台湾人の人権も、台湾の国としての独立性も無視というのはさすが商売人の鑑だなと思います。