台湾フェスティバルが一言で言えばもうダメになっていた

本日6月20日から上野恩賜公園で台湾フェスティバルが始まったのでさっそく行ってきました。

台湾フェスティバルは台湾系野外イベントの草分け的な存在で、毎年楽しみにしています。

しかしまあ、今年を最後に来年からは行くことはないでしょう。

平日だというのにけっこうな人出。いくつかのブースには行列ができていました。

そんな中目についたのがこれ。

意麺は台南の名物麺料理。台北でもわりとよく見かけるので、台湾にいたころは食べる機会も多かったです。でも、これまでこういうイベントで意麺が売られていた記憶はありません。

ということで注文しました。中国語で。通じませんでした。

おい日本人がやってる店だぞこれ…

ちょっと不安に思ったものの、できあがったものはそこそこ台湾っぽい。

ただ、麺は自分が知っている意麺っぽくはないですね。

味は悪くはない。ただ、肉は八角の香りはなくただ醤油ベースで煮ただけという感じ。

次に目をつけたのがこの海山麻醬麵。海山醬

こっちはちゃんと台湾人がやっている店でした。

どうやら麻醬麵に海山醬を加えたもののようです。海山醬というのは、蚵仔煎とかにかかっている赤くてちょっと甘い台湾ではよく見るたれのこと。

麻醬麵はよく食べたけれど、海山醬を加えたものは初めて食べます。

麻醬がちょっと薄いけれど、さすがに台湾人が作っているだけのことはあり、ちゃんと台湾っぽい味でした。

次に控肉飯を発見。

売り子の女の子は台湾人だったものの、肝心の調理担当のおっさんが日本人だったので一抹の不安が…

でてきたものはそれなりに控肉飯です。肉が皮なしのバラ肉なのは、豚肉食文化後進国の日本だからまあ仕方がないと割り切って食べました。

薄い。

こちらはちゃんと八角の香りがしました。でも味付けがクソ薄い。こんなに味が薄い控肉飯は台湾では食べたことはありません。というかこれを控肉飯とは認めたくないなあ。

もうがっかり度がすごくて帰ろうかと思ったところに見えたのがこれ。

肉圓なら日本人がモドキを出すこともないだろうと思い買ってみました。

たしかに肉圓なんですよね。香菜もたっぷり乗せてくれたし。でも、タレなしかあ…

タレはどこ?っていうのは台湾人が大好きな『中華一番』のネタだけど、作る時間が1分たりなかったのかなあ…

タレなしの肉圓ってあんまりうまくないね…

ということで、はっきり言わせてもらうと、台湾で食べたのと同じものを食べたいと思って行くと壮絶に裏切られるからやめておいたほうがいい。

ニセモノ注意報

で、まあニセモノが多かったですね。

意麺を買った店で蚵仔煎と称して売られていたもの。

ただのお好み焼きにしか見えねえ。

ちなみにこれた台湾の本物の蚵仔煎。

そして、ものすごいのがありましたよ。

昭和40年創業の「角煮まんじゅう」の店の割包。

この看板の写真がもうまったく割包じゃない。

近づいて見ました。

「長崎」の上に「台湾」って書いた紙貼ってあるだけじゃねえか!

つまりただの長崎の角煮まんじゃねえか!

割包というのは、九州のマントウにただ角煮を挟んだだけのものではなく、ピーナッツ粉、冬菜、香菜などいろいろ挟んだものです。

九州の角煮まんを台湾の割包だと称して売るのはただの詐欺ですわ。

ちなみにこれが本物の割包ね。

その、詐欺屋台の隣にあったホルモン焼きの店。

日本で「焼き小龍包」と呼ばれているのは、上海の生煎包をアレンジしたものです。

覗いてみたら売られていたのはまさに日本の「焼き小龍包」。

台湾でも生煎包は売られているけど台湾の生煎包は、日本の中華まんサイズぐらい。

これが台湾の生煎包。「焼き小龍包」なるものとはまったく違います。

台湾フェスティバルは、以前は手作り感があって、食べ物の屋台は少なかったけれど、現地の味に近いものが食べられる貴重なイベントでした。

それが今回のテイタラーク。

いや、日本人向けに味を劣化させたものが売られているだけならまだいいです。

でも、明らかに台湾のものではないものを台湾のものであるかのように売る詐欺ショップはありえません。彼らだって勝手に出店しているわけではなく、主催者側の許可を得て出店しているわけですから、つまり主催者側が、長崎の角煮まんを割包と称して売っていいですよ、焼き小龍包を台湾料理であるかのように売っていいですよと許可したということになります。

この点で、主催者は本当の台湾の文化を伝えるという当初の目的を見失い、商売に走ったものと見て取れます。そんなイベント、少なくとも台湾が好きで、台湾の味を味わいたいという者が行くべきものではありません。

ということで、今年を最後に台湾フェスティバルに行くことはないでしょう。