台湾で同性婚合法化法案成立

本日5月17日、台湾の立法院で同性婚を合法とする法案が成立しました。

これはアジアの国の中で始めてのこと。

台湾ではこれに先立つ2017年、司法院大法官会議が同性婚を認めないのは違憲であるとう判断を下しています。今回の法案はそれを受け民進党政権が成立を推進、今日の成立へと至りました。

台湾は日本よりはるかに人権意識が高い

台湾は、おそらくアジアで最も人権意識が高い国家と言っていいでしょう。

それは、台湾人が蒋氏政権の独裁、弾圧を経て、自ら民主主義を勝ち取ったという歴史とも関係しているかもしれません。

台湾に1年間住んでいて感じたのは、社会における差別が非常に少ないということです。

個人の自由を認める寛容さがあるかと思えば、困っている人に手を差し伸べる親切心もある。

自分の権利は主張するが他人の権利は無視し、困っている人がいても素通りする日本とは正反対の社会です。

台湾人の寛容さは、他者は自分とは違うと認めることで、これも自分とは違うものを差別し、均一の中に収まることをよしとする日本とは逆です。

これは観音信仰とも関わっていると思います。

日本の観音信仰はただ観音菩薩の慈悲に一方的にすがる神頼み。台湾の観音信仰は、観音菩薩の慈悲心を、他者へも向けるというものです。

そうした中で、確かに同性愛者は差別的立場にありました。とはいえ、日本のように陰口を叩かれたり、バカにされるということはあまりなく、公園のベンチでイケメンがイケメンに膝枕していたり、ゲイのカップルが手をつないであるいていたりということは、しょっちゅうではないけれどたまに目にしました。

女性は同性愛者ではなくても手をつないだりするから、はっきりとはわからなかったけど、女の子同士で腕を組んであるいていたりするとキマシタワーと思って眺めていました。百合はよいものです。

台湾でもキリスト教団体などを中心に同性婚に反対する意見はまだあります。先日逝去された台湾長老教会の高俊明先生などはその急先鋒でした。

ただ、高俊明先生が同性婚に反対していたのは信仰上の理由からで、差別的意識からではありません。

また、台湾基督長老教会の信徒の中からも、同性婚に賛成する声は上がっていました。

今回の同性婚合法化にはまだ外国人の同性婚や養子などの問題が残っていますが、そういうのは一足飛びにはできないことなので、今後少しずつ丸く収まればいいのではないかと思います。

とりあえず今日の法案成立については、立法委員の立場で推進してきた林昶佐=フレディは「我々の名誉だ」とコメント、同じく同性婚に賛成してきたアーティストの張惠妹さんは「ニュースを見て泣いた」、同じくアーティストの蔡依林さんは虹の画像とともに「おめでとう!!!!幸せは全ての人に与えられるもの!」とFacebookに書き込んでいます。