頼清徳元行政院長が総統選予備選に電撃立候補

総統選挙を来年に控えた現在、頼清徳前行政院長が18日突然民進党内で総統選候補を決める総統初選(予備選)に立候補しました。すでに蔡英文総統が再出馬を表明している状況で挙党一致体制を作りたい状況での頼氏の突然の立候補に驚きの声が上がっています。

賴清德氏は、昨年11月の統一地方選挙での民進党大敗後、引責辞任という形で行政院長の座からおりています。

頼氏は辞任後地元台南に戻っていたものの、年明け以来中国による台湾併呑の動きが加速していることに危機感を覚え、台湾を第二の香港、第二のチベットにさせないために立候補を決意したとのこと。

頼氏はまず、立候補の届け出前に陳菊総統府秘書長に報告したところ、陳氏は頼氏が個人の功名心からではなく、次の総統選で民進党が負けたならば、それは政権を失うだけにとどまらず、台湾の民主主義が気機に陥る可能性に焦慮した上で、政治的責任を果たすための立候補であると理解を示したようです。

なお、頼氏はもしこの予備選で敗北したならば、当然蔡総統を支持するとも表明しています。

頼清徳氏は確固とした本土派として知られている人物で、台南市長時代には非常に人気がありました。

また、非常に親日的な人物でもあり、日台の連携を重視しています。

頼氏の台湾への思いは疑うべくもないことではありますが、この立候補は蔡英文体制に不安と不満を持つ本土派人士にかつがれたという可能性も否定はできないでしょう。

ただ、国民党側の立候補者がいまだ固まっていない現状、民進党内でどちらがより総統にふさわしいかの議論が行われることは、台湾国民に対しても民進党の存在感を印象づける上で有効ではないかと思います。

蔡英文総統が再戦しても、頼清徳氏が新総統になっても、台湾にとってはよいことなので、頼氏の今回の行動は無駄ではありません。