池袋に刈包専門ショップオープン

池袋チャイナタウンとか呼ばれている池袋北口地区は、横浜中華街を見慣れた目からすればぶっちゃけチャイナタウンと呼べるほどの規模ではありません。ただ、中華料理のガチ度では横浜中華街を上回ります。

ということで、日本人向けにデチューンされた中華料理がなによりも嫌いな私は、よく池袋のだいたい中国語しか聞こえてこないような店にふらっと入って、ガチ度が高い中華料理を食べています。

しかし、池袋北口は確かに中国人向けの店が多いけれど、他にタイ料理やパキスタン料理の安くてうまい店もひそんでいたりして、アジア料理好きにはたまらん街です。

ただ、ガチな中華料理の店はあっても、ガチな台湾料理の店がないのがちょっと不満。

どうやら台湾人がやっているらしい中国茶館には、一応魯肉飯とかもあるけど、看板にあるメニュー見るとほとんど中華料理だし、だいいち台湾料理とか掲げといて中国がついてるのが気に食わないし。

あと北口以外でもサンシャイン通りにある台北夜市は一度行ったけど台湾のかけらもないただの中華料理屋だし、食べ放題専門でたいしてうまくないし。

そこらへんは中国人に比べて台湾人の数が少ないためであると思われます。なんつっても、本国に13億人もいる連中と、本国に2500万人しかいない台湾とでは、日本に来る人の量も違います。

あとは日本人の中に台湾料理と中国料理の区別がついてないやつが多すぎなのも問題ですね。

池袋で刈包を食べられるようになったよ!

とまあ、そんな不満をもちつつも北口をふらふらしていて、先月末だったか今月始めだったか、ドン・キホーテで買い物したあとその前の道を歩いていたら「刈包」という看板を発見!ピンぼけしてるけど気にするな!

ただ、まだ開店準備中だったらしいので、いつできるかと楽しみにしていました。

そんで、先週もうできたかなと行ってみたらまだできてなくて、でも人がいたからいつ始まるのかと聞いてみたら来週からと言う。

ということで週が開けて時間ができた今日、行ってみたらオープンしていました。

ていうか、今日がプレオープンで明日が正式オープンだと言っていました。ナイスタイミング!

つーことでメニュー表。

台湾だと刈包1つは40NT$ほど。日本円だと200円しないぐらい。なので1つ500円は割高に感じるけれど、日本の物価とか池袋という土地で1階のテナント借りるコストとか考えたらまあ仕方がない値段だと言えるでしょう。

台湾では刈包といえば、肥肉と瘦肉と、2つ合わせた綜合ぐらいしかないけど、日本人に合わせたのか香腸だの照り焼きだの、はてはサムギョプサルだのまであります。

私は当然ごく一般的な經典滷肉を選びました。で、ドリンクとのセットもあると言われて、台湾紅茶のホットも頼みました。

ドリンクは台湾らしく甘さも選べます。あと、ホットは関係ないけど、アイスだと氷の量も選べます。

甘さは「正常」は50嵐の正常糖と同じぐらいとのことなので「半糖」にしました。

で、この状態で出されたんだけど、ここ外帶専門なんですよね。

どうも彼等はこういう飲食店やるの初めてのようです。不慣れなんだなという印象を持ちました。

最初から完成形じゃないと発狂する頭おかしい日本人に嫌な目にあわされないといいんですが…

外帶できるようにしてと言ったら紙袋に入れてくれました。

ということで、東武百貨店の8階にある野外スカイデッキまで行って食べることにしました。

まずすばらしいのは、ちゃんと皮付きの五花肉を使っている点。

日本人は豚の皮が気持ち悪いとかで、日本に流通しているのは五花肉から皮をはいだバラ肉ばかり。アメ横とかハナマサの一部店舗とかには五花肉も置いてあるけど、需要が少ないせいかバラ肉より割高という状態でわけわかんないです。皮がついてると気持ち悪いという感性そのものが理解できんわ。自分の皮は美白がどうとか騒ぐくせにな!

そして、香菜、酸菜、花生粉もちゃんと入っています。花生粉はもっと入れてもいいんだけど。

前に九州物産展でSATSUMAの角煮まんというのを食べたことがあります。あれはまずいとはいわないけど、角煮は皮なしのバラ肉だし、挟んであるのは角煮だけだし、味が単純で物足りなかった。

その点台湾の刈包は、こんな小さい中にもちゃんと「料理」をしてあって、いろんな味がからみあいおいしさが増幅します。

まず、肥肉がとろとろでとてもうまい。酸菜がちょっと多めなせいか、台湾のものよりしょっぱめだけど、そのへんは多少甘く見て、でもやっぱり花生粉の存在感が薄いからもっと入れてくれてもいいかな。

紅茶のほうは確かに台湾でよく飲む味のやつ。甘さも半糖でちょうどよかったです。

確かに不慣れだなと思うところはありました。

でも台湾ではそれまで飲食店をやったこともない若者が積極的に起業したりしてるんですよね。そのへんまず失敗することから考える日本人とは違います。

成功の目算が立たなければやっちゃダメというプレッシャーをかけられ、もし失敗したら否定しかされない日本では若い子が萎縮するのは当然ですわな。

これってケガレ信仰のせいでしょうね。一度ケガレがつくともう追放するしかない。『もののけ姫』のアシタカも、タタリ神のケガレがついたから、実質は村からの追放で、決して村に帰ることはできないんだとパヤオ監督も言っていました。村を守った英雄もケガレがついたら追い出すというのが日本式です。

古代日本ではそういうのをどうにかするために中国から禊というケガレ払いをパクって導入したけど、やっぱりケガレが一度ついたら生涯差別の対象になるという日本人の民族性は変えられなかった。

その点、ケガレ信仰なんてバカみてえな思想がない台湾人は、失敗を恐れずチャレンジする若者が多い。だから、こういう若い子がチャレンジして始めたお店は応援したいと思います。

10段階評価

台湾っぽさ  :10
味      :9(ちょっとしょっぱいのと花生粉少なかった)
値段     :9
リピートするか:10