台北の図書館に行くとなぜか日本語の本が混じっている

2月25日、台湾の国家図書館は2018年の台湾国内の公共図書館利用状況を発表しました。そこで、文学部門の貸出冊数上位20位の中に、東野圭吾さんの作品が6作入っていることがわかりました。

東野圭吾さんといえば、福山雅治さん主演のドラマ『ガリレオ』の原作・ガリレオシリーズをはじめ、数多く映像化されたヒット作を出している作家で、台湾での人気の高さがうかがわれます。

台湾人は日本人に劣らぬ本好きだと思います。

台北市内には何箇所も市立図書館があり、台湾にいたころ、休みの日に雨降りだったときは図書館に本を読みに行きました。

特に大安公園の近くにある台北市立図書館の総館は、建国花市、玉市にも寄れるのでよく行きました。

台北の図書館でおもしろいのは、普通の書架の中に日本語の本が2割ぐらい普通に混じっていることです。

英語などの本はちゃんと外文図書の書架に置かれているのに、日本語の本だけは、しれっと中国語の本の中に混じっています。

特に文学の書架はそれが顕著だったので、中国語の本を読むのに疲れたときは、何も考えずに読める日本のラノベなどを読んでいました。

そんなわけで、今回東野圭吾さんの作品の貸出数が多かったというのは、多分翻訳本の中に日本語原版のほうも混じっているせいではないかと思いますね。

旅行者は図書館で貸し出しは利用できないけれど、中に入って蔵書を閲覧することならできるので、こういう台湾ならではのおもしろい現象を見に行ってみるのもおもしろいと思います。

まあ、だからって頭おかしいネトウヨみたく、日本だけ特別扱いされているのだなどと頭おかしいこと言うつもりはないですけどね。