長老教会高俊明牧師逝去

台湾の民主化は、台湾人の李登輝先生が総統になるという奇跡的なめぐり合わせで実現したものではありますが、その裏には蒋氏政権による台湾支配以来、国民党による弾圧に負けずに民主化を獲得するために苦闘してきた人々の姿があります。

ある人は投獄され、ある人は日本に亡命して蒋介石、蒋経国親子と対峙し続けました。

中には家族を人質に取られて転向した邱永漢のような人物もいますが、多くは一貫して台湾独立運動に挺身してきた硬骨漢です。

台湾独立運動–中華民国支配からの独立運動–の中で、キリスト教長老教会が果たしてきた役割は大きいです。長老教会は民主化以前から台湾独立建国聯盟を支持し続けてきました。

高俊明牧師は1970年に長老教会の総幹事となった人物で、1979年の美麗島事件に際して、後に民進党の創始者・初代党首となる施明德氏の逃亡を幇助したとして逮捕され、5年間投獄の憂き目にあいました。

陳水扁政権成立後は総統府資政(顧問)になっています。

その高俊明牧師が2月14日逝去されました。

高牧師は晩年キリスト教の立場から同性婚に反対の立場をとったことで、比較的リベラルな天然独世代の反発を呼ぶなどしたものの、それはそれとして台湾民主化に果たした役割は大きいです。

キリスト教の牧師さんにご冥福をお祈りしますというのは言葉として正しいのかどうかはわかりませんが、安らかにお眠りいただきたいと願います。