軽々しく両岸関係の平和的解決などと言い出す我が国の防衛大臣

昨日岩屋毅防衛大臣は昨日米国で講演を行い、台湾メディアからの質問に対して台中両岸関係は平和的な決議や話し合い、行動での問題解決を望むと答えたと伝えられました。

こんな小学生でも言えるような言葉でお茶を逃がす人間が国家防衛の要を務められるのかと心配になります。

両岸関係の平和的解決とは?

台中両岸関係の「平和的解決」はいくつか考えられます。

まず1つは、台湾が中華民国体制から独立し、中国が台湾が中国の領土であるという主張を放棄すること。

台湾が中華民国体制から独立して台湾国を建てるのは不可能ではないでしょう。しかし、中国側が台湾が中国の領土ではないと認めるのはありえないことです。そんなのありえるならチベットだって東トルキスタンだって内モンゴルだってとっくに独立しています。

台湾が中華民国体制を放棄した場合、中国が武力行使に訴える可能性はありえます。ありえるからこそ大部分の台湾人は当たり障りのない現状維持を望み、蔡英文総統もその流れに乗っかっていた。

しかし、現状維持は中国からの浸透、圧力を増す結果にしかなっていません。

次に考えられる「平和的解決」は、台湾が全面的に降伏し、中国による併合を認めるということ。

そんなことが認められるはずがありません。

現実に中国とは違う政体、領土、国民を持ち、独立国としての要件を満たしている台湾が中国に併合されるのは侵略でしかないわけです。

中国が示す一国両制にはなんの保証もありません。仮に受け入れたとしても香港のように人民解放軍を派遣され、じわじわと民主体制を制限されていく末路が待っているのは火を見るよりあきらかです。

もう一つ考えられるのは、中国が内乱状態になって分裂し、そのすきに台湾が中華民国体制を捨ててしまうということ。

ただ、現状ではまだ中共支配は盤石です。私が知る限り2002年ごろから毎年唱えられている中国崩壊論が2019年の今日でも当たっていない。あんな願望論になんの意味もありません。

ある中国人は来日するまで1989年の六四天安門事件を知りませんでした。わずか30年前の事件ですら隠匿してのけているのが中共の洗脳教育です。これが有効に機能しているということはまだ中共の統治が強固だということを意味します。

地方で起きている暴動も限局的で、刀や槍の時代とは違って民衆と支配者側の戦力差は大きい。地方軍区が連環して中央に反旗を翻すぐらいのことが起こらなければなかなか内乱状態にまではならないでしょう。

もっとも考えられない可能性は、中国の民主化により台湾の独立が承認されるということ。

一部の中国のことをこれっぽっちも理解していないバカが中国が民主化すれば、反日政策をやめ、台湾も統一される可能性がなくなるなどという夢物語を唱えています。でもこんなことはよほど脳内がお花で溢れていなければ出てこない発想です。

まず中国が民主化するというのは考えられないし、仮に民主化したとしても、国民の総意として台湾の併合を望めば統戦がなくなることはありません。そもそも日本海の向こう側に民主体制になっても反日的な国があるっていうのに何言ってんだと思いますわ。

防衛大臣が言う「平和的解決を望む」というのは、要するに日本近海で余計な騒動を起こされるとぼく困っちゃうのという事なかれ主義をきれいごとのオブラートで包んだだけのクソみたいなお言葉です。そこには何の思想もない。

本来日本に望まれるのは、台湾が独立を宣言したときに日米が協力して台湾を死守すると宣言すること。台湾を防衛することは日本の国益にもかなうことで、防衛大臣にはそういうことをしっかり考えられる人物になってほしい。脳にニコチンためて思考力がなくなったような人間はふさわしくないです。