魯肉飯にもいろいろあるんだよ

たまたまある食べ歩きブログに東京の店で出している魯肉飯の記事があったので読んでいると、台湾の魯肉飯に角煮はありえないとか、ひき肉ではないとか書いてあったので、はははこやつめと思ったのですよ。

いや別にこういう魯肉飯が好みだということを書くなら何の文句もないですよ。そんなん個人の好みだし。ただね、たいして知らないのに勝手な定義付けをすんなと思ったので、画像フォルダからこれまで食べた魯肉飯の画像引っ張り出してきて並べてみようと思います。

○オーソドックススタイル

「魯肉飯」と聞いて多くの人が思い浮かべるのはこういう感じだと思います。確かに台北ではこんな感じのがオーソドックスで、最も多く見かけるタイプだと思います。

とはいえ、オーソドックススタイルに入りそうなものでもこうして並べてみるとそれぞれ違いはあります。

たくあんは日本時代に伝えられて以降台湾に定着しており、付け合せについてくることも珍しくはありません。

○煮込みすぎタイプ

次によく見かけるのが、煮込みすぎているタイプです。

これなんかは煮崩れし始めかな?というぐらいなのでまだ煮込みすぎとまでは言えないかも。

このへんは赤身の部分が煮崩れしています。

これなんかは赤身がバラバラになるほど煮崩れています。

ただ、煮崩れしたらいけないということではなく、赤身がほろほろにほぐれるほど煮てあるのもまたおいしいです。

こっちは煮崩れというより煮詰めてあるタイプ。甘さがほとんどなく、醤油味が強い感じで、噛むとじわっと味が滲み出てきます。

○細切りタイプ

次に肉の切り方の違い。

ほとんどのお店では五花肉、つまり沖縄で言う三枚肉を角切り状にしています。

しかし中には細切りにしてあるお店もあります。

これは台湾最大の魯肉飯チェーン・鬍鬚張のやつ。

こちらはわりと有名店の西門金峰のもの。

これは確か林森北路の8公仔四神湯のを外帯したやつ。

角切りと比べて細切りだと食感の違いが云々というグルメアニメみたいなこと言えればいいんだけど、まあ実際のところ細切りだから味が違うみたいなことはないです。

○わりとおおぶりなタイプ

オーソドックスタイプよりも五花肉の切り方が一回りぐらい大きいお店もあります。

これは広州街の四方阿九魯肉飯。魚鬆- 日本でいうでんぶ -が乗っています。でも四方阿九魯肉飯は魯肉飯より乾粄條のほうが好き。

こちらは五条通りにできて半年ぐらいでつぶれた店のやつ。同じく魚鬆が乗っています。魚鬆を乗せる流派みたいのがあるのかもしれません。

味はよかったけど、店員が何ヶ月たってもオペレーションを身につけられなかったのがいけなかったんだと思います。

これはどこのか忘れました。

おおぶりに切ってあると脂身の食感も楽しめます。

まあ脂身の食感がほしいなら焢肉飯食えって話ですが。

○ひき肉タイプ

出会う確率は低いけれど、煮崩れて細かくなったわけではなく最初からひき肉使っているなというお店もあります。

ひき肉の魯肉飯もないわけではありません。

○変化型魯肉飯

たまに普通の魯肉飯に追加食材が入っているものもあります。

これは蔭瓜魯肉飯。蔭瓜というちょっと甘めのお漬物が入っています。

これは鬍鬚張のパクリチェーン大胖張の冬瓜魯肉飯。

看板のデザインが明らかにパクリなんだけど、魯肉飯自体はオリジナルです。

まずくはないとはいえ、冬瓜べつにいらねえかなっていう味です。

これは華西街の老舗・大鼎肉羹の香菇魯肉飯。しいたけのうまみが加わりよりおいしくなります。

とまあ、一口に魯肉飯と言ってもバリエーションはあります。

うまいのもあればまずいのもある。でもそれも個々人の好みによって評価は変るんで、自分がうまく感じなかったものでも否定はしません。

だがミニストップの台湾ルーローまん、てめーはダメだ。

ところでこれを見てくれ、こいつをどう思う?

すごく大きいです…(肉が)

これは、高尾の六合夜市で食べた「魯肉飯」です。

台湾南部では台湾中部以北で焢肉飯(爌肉飯)と呼ばれるものが魯肉飯として売られています。魯肉(滷肉)は煮た肉という意味だから言葉としてはこういう角煮が乗っていてもおかしくないわけです。だから魯肉飯に角煮はありえないってこともありません。

ありえないってことで言うなら、豚の皮をひっぺがした「バラ肉」を使うってことのほうがありえない。豚の皮が気持ち悪いから使わないっていうのは意味わかんない。

日本ってのは十二生肖が伝わって以来千数百年、「猪年」をいのしし年と誤解し続けているほど豚に馴染みがない国で、豚の扱いをまったくわかっていないから仕方ないですかね。

さて、魯肉飯はもちろん豚肉を使います。でも基隆の廟口夜市にはこんなのもあります。

羊肉魯飯。羊肉を使った魯肉飯です。台湾広しといえど羊肉魯飯を食べられるのは基隆奠濟宮前の羊妹妹だけ。

羊の風味がストレートに来る羊好きにはたまらない味です。

最後にこれが私が台湾で一番おいしいと思っている魯肉飯。だが場所は教えぬ!

まあこんなもんどれがうまいかなんて人によって違うんだから、自分が気に入る魯肉飯を探せばいいと思いますよ。