台湾原住民の代表が習近平に対する声明を発表

中国の習近平国家主席による「告台灣同胞書」は、一国二制度を受け入れて中国の支配下に入れ、さもなくば武力行使も辞さないぞというただの脅しであり、蔡英文総統は当然のことながらそれを拒否しました。

でまあ、日本政府はこの台湾侵略宣言に対してなんも反応してないんだな。

昨日総統府は、原住民代表24名の共同声明を発表しました。非常に重要なことを述べている声明なので、引用とともに翻訳します。この声明には日本人もちゃんと読んで理解するべきことが含まれています。

原文

習近平先生,你不認識我們,因此你不認識台灣。

我們是台灣原住民族,生存在台灣這片母親土地上超過六千年,不是中華民族中的少數民族。我們祖先在台灣玉山、阿里山、大霸尖山、大武山、卑南主山、都蘭山以及山林、草原、深谷、溪流、島嶼、海洋流傳的故事明白顯示:台灣是原住民族的傳統領域,也是原住民族世世代代用生命守護的祖靈土地,不是中國的領土。

台灣原住民族見證著來到島嶼的西班牙人、荷蘭人、鄭氏王朝、清帝國、日本國、中華民國的言行,我們跟荷蘭人簽過契約、跟美國人簽過和平協議,對抗過每一個侵略我們土地的外來民族與帝國主義,也受到後來殖民國家的武力鎮壓、威權統治,從被稱番人到台灣原來的主人,原住民族更推動著國家走上人權、民主、自由的轉變歷程。千百年來,我們仍在這裡,從未放棄我們的自然主權。

習近平先生,你不懂尊嚴,因此誤會了偉大。

在我們母親土地上建立起來的主權國家台灣,我們並不滿意,因為原住民族的歷史正義與轉型正義才剛剛開始被這個國家重視,台灣島上的多元民族、多元文化、多元歷史觀才剛剛開始受到這個國家肯定。但,這也是我們與所有認同台灣土地的其他族群努力形塑的國家,是不同族群正在理解彼此痛苦經歷的國家,是我們可以大聲用自己語言說自己故事的國家。我們在母親土地上自己決定想要什麼樣的國家,並積極改造它,這是尊嚴。無論人口數是300多人的卡那卡那富族,還是21萬多人的阿美族,我們每一個原住民族都有平等的自決權,這是尊嚴。

習近平先生代表中國政府所推銷的單一文化價值、統一、強權,並不偉大也不令人嚮往。對土地謙卑、尊重其他生命、與各族群共存共好,才是我們的信念。

習近平先生,人不應該傷害別人,無論這個人跟自己多麼不一樣。

習先生代表中國政府的談話,強調以武力為後盾,堅持統一台灣、實施一國兩制,並表示不會傷害同為中國人的人。但暴力是不對的,無論是不是中國人,都不應該遭到傷害。我們已經看到藏族、維吾爾族成為「中國人」之後,在「民族自治區」遭遇文化、語言、信仰的滅絕。我們看到一國兩制之下的香港人民,快速失去民主與自由。我們看到中國人民,甚至無法說出或捍衛自己的基本人權。
習先生,暴力無法帶來和平,Misawacu hanizaay masasu takid(欺侮別人的人也會受到同樣的報應;撒奇萊雅族古諺)。請帶領你的國家邁向真正的文明,停止武力恫嚇台灣人民,致力讓中國人民享有人權與自由。

習近平先生,台灣原住民族與台灣的主體性,拒絕威脅也不退讓。

台灣的國家未來,是母親土地上所有族群的自主決定,包括台灣原住民族在內。同時,沒有經過原住民族行使集體自決權之前,任何政府、政黨、團體都不得與外來勢力及國家協商,將原住民族的傳統領域併入他國領土或成為他國實質管理的範圍。這是我們守護母親土地的決心,台灣原住民族堅持了數千年,也會繼續堅持下去。

如果有一天,中國放棄扭曲的歷史觀、民族觀、國家觀,樂意成為我們的善良鄰居,而不是強行要當我們的父母。那個時候,我們會誠心舉杯,敬中國這個鄰居一杯小米酒。pasola xmnx na mansonsou!(願您每回呼吸都順暢;鄒族語)

聲明人:
浦忠成(鄒族)、馬千里Mateli Sawawan(卑南族)、Magaitan.Lhkatafatu(邵族)、伍麗華Saidai Tarovecahe(魯凱族)、夏錦龍Obay.Ataw.Hayawan(賽夏族)、Eleng Tjaljimaraw(排灣族)、鴻義章Upay Kanasaw(阿美族)、曾華德 集福祿萬(排灣族)、林碧霞Afas Falah(阿美族)、帖喇.尤道Teyra Yudaw(太魯閣族)、伊斯坦大.貝雅夫.正福Istanda.Paingav.Cengfu(布農族)、伊央.撒耘Yiyang Sayion(撒奇萊雅族)、吳新光voe-uyongana(鄒族)、潘經偉(馬卡道族)、孔賢傑’Avia Kanpanena(卡那卡那富族)、Uma Talavan萬淑娟(西拉雅族)、潘杰Watan Teymu(賽德克族)、陳金萬(凱達格蘭族)、謝宗修Buya.Batu(噶瑪蘭族)、葛新雄(拉阿魯哇族)、蘇美琅Savi Takisvilainan(布農族)、吳雪月(阿美族)

三立新聞網:拒絕威脅也不退讓!台灣原住民族致習近平:台灣非中國領土より声明部分を引用。

以下訳文

習近平様、あなたは私達を知りません。つまり台湾を知りません。

私達は台湾原住民族です。台湾というこの母なる土地で6千年以上生きてきました。私達は中華民族の中の少数民族ではありません。

私達の祖先が台湾玉山、阿里山、大霸尖山、大武山、卑南主山、都蘭山それに山林、草原、深谷、溪流、島嶼、海洋に伝えた物語がはっきり示すように、台湾は原住民族の伝統的な領域であり、原住民族が代々命がけで守ってきた祖霊の土地であって、中国の領土ではありません。

台湾原住民は、この島に来たスペイン人、オランダ人、鄭氏王朝、清帝国、日本国、中華民国の行いを見てきました。

私達はオランダ人と契約を結び、アメリカ人と平和協議を結び、我々の土地を侵略しにきたそれぞれの外来民族や帝国主義と対抗し、あるいは植民国家の武力鎮圧や威圧的な統治を受けながら、蕃人から台湾本来の主人となってきた、それが原住民族が推し進めてきた人権、民主、自由の歴史です。

千百年来、私達はここで自分たちの自然主権を放棄したことなどありません。

習近平様、あなたは尊厳を知りません。だから偉大であることを誤解しています。

私達の母なる土地の上に建てられた台湾という主権国家に、私達は満足していません。原住民族の歴史や、社会の見直しはこの国でやっと重視されはじめたばかりだからです。

台湾の多様な民族、多様な文化、多様な歴史観は、やっと国から認められはじめたばかりです。

しかし、それでも私達と全ての台湾を認めるその他のエスニックグループが努力して作ってきた国家であり、異なるエスニックグループの間でお互いの苦難の歴史を理解しあっている国家であり、私達が大きな声で自分たちの言語をもって、自分たちの物語を語れる国家です。

私達は、母なる土地にどのような国家を作りたいか自分たちで決め、そして積極的に改造できる。これが尊厳です。

人口が300人ほどのカナカナブ族も、21万人のアミ族も、私達原住民一人ひとりに平等な自決権がある。これが尊厳です。

習近平様が代表される中国政府は、単一の文化価値、統一、強権を推し進めています。それは偉大でもなく、人の心に響きません。

その土地に謙虚に、他の生命を尊重し、それぞれの民族が共存共栄する。これこそが私達の信念です。

習近平様、人は他人を傷つけてはいけません。それは他者と自分がどれだけ違ってもです。

習近平様は中国を代表し、武力の後ろ盾を強調し、台湾との統一を堅持し、一国二制度を施行すると言いつつ、中国人は傷つけないという談話を出しました。

しかし暴力はいけません。中国人であろうとなかろうと、傷つけるべきではありません。

私達はチベット人やウイグル人が「中国人」とされ、「民族自治区」の中で文化、言語、信仰が滅ぼされているのを見てきました。

私達は一国二制度に置かれた香港が急速に自由民主を失うのを見てきました。

私達は中国の人民が自らの基本的人権を守るどころか口に出すこともできないのを見てきました。

暴力では平和は訪れないのです。Misawacu hanizaay masasu takid(他者を傷つける者は同じ報いを受ける:サキザヤ族の古諺)。どうかあなたの国をまっとうな文明国に進ませ、武力で台湾の人民を恫喝するのをやめ、中国の人民たちに自由と人権を与えてください。

習近平様。台湾原住民と台湾の主体性は、脅しを拒んで譲りません。

台湾の国家の未来は母なる土地の全ての民族が自ら決めることです。そこには台湾原住民族も含まれます。

それと同時に、原住民族が民族自決権を行使しないまま、いかなる政府、政党、団体も外来勢力や国と協議を行い、原住民族の伝統的領域を他国の領土に組み入れたり、他国の支配領域に組み入れることは許されません。

これが私達が母なる土地を守るための決意です。これは台湾原住民族が数千年堅持し、これからも持ち続けるものです。

もし、中国が歪曲された歴史観、民族観、国家観を捨て、むりやり私達の父母になろうせず、私達の善良な隣人となる日が来たならば、私達は心から中国という隣人に対して乾杯の酒を掲げましょう。

pasola xmnx na mansonsou!(全ての呼吸がのびやかであれ:ツォウ族の言葉)

浦忠成(ツォウ族)、馬千里Mateli Sawawan(プユマ族)、Magaitan.Lhkatafatu(サオ族)、伍麗華Saidai Tarovecahe(ルカイ族)、夏錦龍Obay.Ataw.Hayawan(サイシャット族)、Eleng Tjaljimaraw(パイワン族)、鴻義章Upay Kanasaw(アミ族)、曾華德 集福祿萬(パイワン族)、林碧霞Afas Falah(アミ族)、帖喇.尤道Teyra Yudaw(タロコ族)、伊斯坦大.貝雅夫.正福Istanda.Paingav.Cengfu(ブヌン族)、伊央.撒耘Yiyang Sayion(サキザヤ族)、吳新光voe-uyongana(ツォウ族)、潘經偉(マカット族)、孔賢傑’Avia Kanpanena(カナカナブ族)、Uma Talavan萬淑娟(シラヤ族)、潘杰Watan Teymu(セデック族)、陳金萬(ケタガラン族)、謝宗修Buya.Batu(クバラン族)、葛新雄(サアロア族)、蘇美琅Savi Takisvilainan(ブヌン族)、吳雪月(アミ族)

以上

日本には「原住民」には差別的ニュアンスが含まれるというわけわかんない認識があり、日本で台湾原住民が紹介されるときは「先住民族」だの「台湾少数民族」だのといった名称に置き換えられていることがあります。

しかし「原住民」は「元から住んでいた民族」という意味であり、台湾原住民はそこに誇りを持っているのだということはこの声明からも読み取れるでしょう。それを意味不明な日本の認識で捻じ曲げることは許されません。ましてや中国における少数民族のような扱いなど絶対にされるべきではないのです。

原住民代表に「中国名」がついている人がいるのは、蒋氏政権の原住民中国名化政策の名残です。日本の台湾総督府が台湾で行った改姓名運動もろくなものではないけれど、強制ではなかった。しかし蒋氏政権による改名政策は強制でした。

原住民はオランダやスペイン、蒋氏政権による台湾の一部支配、日本や中華民国による台湾全域支配に翻弄されてきました。

民主化を果たしたとはいえいまだ中華民国による支配体制は続いています。

この上、中国による侵略が許されるはずがありません。

私は台湾海峡の航路を中国にとられると日本の海運が云々と日本の都合ばかり唱えて台湾を守れとか抜かしてる連中は蹴り飛ばしたいんですが、中国による台湾侵略が日本にとって他人事じゃないってことは確かなんで、もうちょっとこれ真剣に考えたほうがいいんじゃねえかなと思いますよ。