高雄市長候補・韓國瑜陣営が占いを偽造

現在台湾では今月末に行われる各地方自治体の長、議員を決める選挙戦の真っ最中。台湾南部の高雄市長には、民進党籍の立法委員・陳其邁氏と、国民党籍の韓國瑜氏が立候補しています。市長と言っても高雄市は政府直轄市で、その立場は非常に強いものになります。

陳菊王国の後継選挙

高雄市は、長い間陳菊市長が治めていました。陳菊氏は美麗島雑誌時代から台湾独立運動に挺身してきた女傑で、本土意識が強い高雄では非常に人気があります。しかし、今年4月に総統府秘書長に選ばれたために、許立明氏が代理市長を勤めていました。今回の高雄市長選は、正式に陳菊氏の後継者を決めるものになります。

私見を述べれば、陳菊氏、そして台南市長だった頼清徳氏を政府中枢にとりあげたのは悪手だったと思いますね。南部の重要な直轄市は民進党の強いコマをおいておいたほうがよかったはずです。

韓國瑜陣営が占いを偽造

昨日、台湾のライングループにこんなおみくじの画像が流れて話題になりました。


自由時報の記事「神明靈籤也敢造假!挺韓靈籤瘋傳、高雄三鳳宮報警」より引用

台湾の廟におかれたおみくじは、こうした詩文形式になっており、例えば龍山寺のような大きな廟には、詩を解説してくれる人も常駐しています。

さてこの詩文、縦読みならぬ横読みで右から読むとこうなります。

「韓國瑜痛宰陳其邁」

韓國瑜が陳其邁を痛めつけるといった意味。宰には屠殺するという意味があります。台湾のレストランなどで「現宰」と書いてあるのは、その場で素材を絞めるという意味です。かなり強い意味が込められているのがわかるでしょう。

これを見たある人物が、三鳳宮はいつから韓國瑜側になったのだとクレームを入れました。しかし、実際には三鳳宮側は預かり知らぬこと。本物のおみくじとも様式が違い、誰かが偽造したものであることが判明。三鳳宮は、名誉を傷つけられたとして警察に通報していました。

三鳳宮は清代に創建された哪吒三太子を主祭神とする由緒ある廟。董事長の孫宗英氏は、三鳳宮はどんな人の参拝も歓迎するが、どちらかの立場に立つことはないと表明しています。

日本よりもはるかに重いおみくじ

日本ではおみくじというのは非常に軽い扱いです。だからその結果を偽造されたと言ってもその重さは伝わらないでしょう。

台湾において、特に廟で行われているおみくじは神意をくだされる重要なものです。台湾人は日本人のように「いい結果だけ信じる」などという舐めきったことを言う人はいません。

台湾人がおみくじに対してどれだけ真剣かは、実際廟に行けばわかります。

それを偽造したとうのは、神様の意向を偽ったということになり、法律云々は別として、社会通念として非常に重い罪になります。わかりやすく言えば、やっちゃいけないことに手を出してしまったなということです。