台北でアジア最大のLGBTデモ行進

日本人の国民性というのは、画一性至上主義で、“平均”から上に出れば叩き、下がれば見下すというもので、だからいじめや差別は日本から絶対になくならないわけですが、本来多様性というのは非常に大切なものです。それはセクシャリティーについても同様。

台北でLGBTデモ行進

日本でも毎年初夏のころに東京レインボープライドというLGBTのイベントが行われており、今年は浜崎あゆみさんが参加するなどして話題になりました。マスコミでの扱いも、奇異なコスチュームを着た人の変な行列というものから、セクシャルマイノリティの権利を取り上げるという方向に変化してきています。

ただ、東京レインボープライドはお祭りとしての側面もあり、差別が根強い日本において自分たちの存在を示して権利を主張するというのが主たる目的になっているように思えます。

昨日、台北では「台湾同志遊行=台湾LGBTプライド」が行われました。これは2003年より行われているものです。日本では「LGBTパレード」と報じられています。しかし、実際には日本のレインボープライドよりもより政治的な要求、主張が強いデモ行進の性格を持つものです。

特に今年は11月24日に行われる統一地方選挙に併せて行われる公民投票を控えています。

「台湾」名義でのオリンピック参加を問うことで注目されているこの公民投票は、他に9項目、つまり全部で10項目という史上最多の議題があり、東日本大震災による原発事故で放射線汚染の被害にあった福島県、茨城県、栃木県、群馬県、千葉県の農産物輸入禁止を継続するかいなかを問うものもあるため、日本も無関係ではありません。

じかし、10項目のうち、同性婚や性平等教育の可否を問うLGBTに関するものは5項目。賛成派が提出したものが2項目、反対派が提出したものが3項目です。今回の公民投票の主題はLGBTだと言っても過言ではありません。

多民族国家である台湾は日本よりはるかに多様性への理解と対応力があるとはいえ、特にキリスト教系などの守旧派が同性婚に強力に反対しています。

今年の台湾LGBTプライドでは、これまでも一貫して行われてきたLGBTの権利主張に加え、公民投票に参加しようという呼びかけも行われています。

今回のデモには、結党以来同性婚が認められることに賛成している時代力量などいくつかの政党も参加しています。時代力量の林昶佐立法委員も、忙しいスケジュールの合間を縫って参加したことをFacebookで報告しています。つまり、台湾でのLGBT問題は、日本より一歩進んだ状況にあると言っていいでしょう。