台湾の中秋節は焼肉の日

今日は農暦8月15日の中秋節。日本でいう十五夜のお月見の日です。私は毎年月餅を買って月を眺めながら食べています。私は松の実が入ってるのが好きです。

台湾では焼肉の日

中秋節に月餅を食べるというのは伝説があります。まず中秋節に名月を愛でるというのは中国の古代からある風習でした。後に月には西王母から長寿の薬を盗んだ嫦娥が昇天して住むようになったというお話が作られ、嫦娥を偲ぶ日ともなったようです。

中秋節に月餅が食べられるようになったのは明代以降と考えられています。その理由として、朱元璋が元に対する反乱を起こすのに際し、露見しないように月餅の中に中秋節の日に反乱を起こすというメッセージをしのばせて配ったためだというものがあります。

しかしまあ、常識で考えてそれは作り話です。だって朱元璋はそもそも反乱を起こしていた紅巾の乱に後から参加した人だし、反乱に必要な人数に配ったならどんだけ月餅を用意しないといけないんだよって話です。

これは月餅が中秋節に食べられるようになった後に作られたものと考えていいでしょう。

日本で一般的に月餅として売られている丸くて上下が扁平なやつは広東式です。台湾ではこうした広東式のものではなく綠豆椪のような、一見肉まんっぽい上が丸くなったものを食べます。

あと、台湾人は中秋節のときになぜか外で焼き肉をします。それも、河原や広場、公園などではなくそのへんの道端にキャンプ用グリルのようなものを置いてそこで食べてます。ここから月見えないよねっていう場所でも食べてるので、もはや月見ではなく焼き肉が目的になっているのでしょう。

人が頻繁に通る西門町の歩道なんかでもやってるのである意味すげえなと思います。

なんで焼き肉になったのかは不明です。さかのぼっても1980年代あたりから始まった風習だとのこと。南部だと肉ではなく海鮮が焼かれたりするようです。

中秋節焼き肉の様子は、実は『ローカル路線バス乗り継ぎの旅 THE MOVIE』にも映っています。ロケ日が偶然中秋節だったんですね。

月は見えないけど月餅は食べる

今日はあいにく厚い雲が垂れ込めていて月は見えません。でもこの前上野行ったときについでにアメ横の中国人がやってる食材店で月餅買っときました。日本では路上で焼き肉なんてやったらキチガイだと思われるから月餅食べるだけ。

『三ツ星カラーズ』の黄瀬フルーツのモデルになった店の前のとこね。

ごまとなつめの手作り月餅。黒い部分はあんこではなく全てすった黒ごまです。ごまとなつめ以外にピーナッツも入っています。

一口かじるとまずごまだけの味がしたので、うわー失敗したかなと思いました。これ2つで500円です。

しかし噛んでいくうちになつめの甘さが滲み出てきて、ピーナッツの歯ごたえもあって、ほんとうにおいしい。ありふれた広東式の既成品を買わないでよかった。思えばあの食材店はもう20年ぐらいはあそこで商売してますかね。しっかり堅実に商売してないとアメ横に根を下ろすなんてできないだろうから、中国人だっつっても真面目な人が経営してるんだろうなと思います。