閃靈 CHTHONIC「METAL BLIZZARD 2018」に参加のため来日

2016年の立法院選挙で立法委員に選ばれ、精力的に議員活動をしている林昶佐=フレディ林がボーカルをつとめるメタルバンド「閃靈 CHTHONIC」が10月10日から10月14日まで札幌で行われるイベント「METAL BLIZZARD 2018」に参加するため来日します。

台湾派メタルバンド「閃靈 CHTHONIC」

私が閃靈を知ったのは2003年に台北で行われた台湾正名デモに参加したとき。

閃靈は総統府前のメインステージでライブを行いました。これは正名運動のさまざまなセレモニーなどが終了した午後の遅い時間に行われたもので、日本からの参加者はとっとと帰ってしまっていたけど私は残って見ていました。当時の閃靈は、メンバーがTHE KISSみたいなメイクをしており、なんでこんなバンドがこんな場に!と驚いていたのだけれど、閃靈はこの時点で金曲奨の最優秀バンド賞を受賞した有名バンドでした。

このステージの裏は簡単な控室になっていて、幕もなんもなかったので、私は偶然ライブ後にメイクを落としたフレディの素顔を見ました。

そして翌2004年に行われた「牽手台湾」日本では人間の鎖運動と紹介された正名運動の日の夜、閃靈主催で『台湾魂』というロックフェスが行われ、日本からもガールズバンド・秋茜-AKIAKANE-が参加しています。このライブには中国のパンクバンド「盤古」も参加。ボーカルのにいちゃんが「独立把!台湾!」とぶちかまして私はそのロック魂に打ち震えました。そして盤古はそのせいで中国には戻れなくなりスウェーデンに亡命しました。かっこいい。日本にこれだけ覚悟決めてる本物のロックバンドいんのか?

フレディはその後李登輝学校に入って李登輝先生の門下生となり、バンドを続けながらもより政治活動に加わっていきます。

2011年にリリースされた『高砂軍』は収録曲『皇軍』のMVがかっこよすぎなので買っちゃいましたわ。

そして2015年、馬英九政権がすすめていた中国側に圧倒的に有利な不平等条約である「海峽兩岸服務貿易協議」をめぐり、反対する学生たちが立法院を占拠する「太陽花學運」が勃発。フレディは学生たちを積極的に支援しました。そしてそれがきっかけに生まれた本土派(台湾派)政党「時代力量」に参加。立法委員となり、立法院会つまり日本で言う国会の場で「我的立場是台獨=私の立場は台湾独立だ」とぶちかましました。かっこいい。

解説しておくと台湾の独立についてもいろいろ考えがあり、現行の中華民国のまま独立を保てばいいという「華獨」と、中華民国体制から脱して台湾国として真の独立をすべきであるとする「台獨」があります。フレディは中華民国憲法は捨てて台湾国を新たに建国すべきであると考える立場だと表明したことになります。これは李登輝先生の思想を受け継いだものです。

何度でもしつこく言っておきます。台湾は現状で中華人民共和国には属しておらず、歴史上1秒たりとも中華人民共和国の領土になったことはなく、最初から属していない中国から独立する必要はありません。「台湾独立」とは上記の通り中華民国支配下からの独立を意味します。

今回の来日は閃靈のボーカルとしてではあるけれど、どさくさまぎれに立法委員林昶佐として議員交流とかやっちゃえばいいんだよ。

METAL BLIZZARD 2018についてはMETAL BLIZZARD 2018公式サイトを見てください。