『三ツ星カラーズ』でちょっと知られるようになったアメ横センタービルの地下アジア食材街は、私のようなアジア料理好きにはとっくに知られた聖地でして、もう20年以上前から通っています。しかし昔は今のように中国人に占領された感じではなかったですけどね。いつごろからだったろうか?買い物しようとすると普通に中国語で話しかけられるので中国語で返すようになったのは。
そして地上部分には、モーゼスケバブを皮切りに、だんだんアジア系料理の小さな店が並ぶようになりだし、以前はインド料理の店なんかもあったけれど最近は中国人と韓国人の店が多数を占めるようになっています。
アメ横唯一の台湾湯包店
そんな中、たぶん今年の春頃だったかできたのが、「台湾タンパオ」です。JRの線路とアメ横センタービルに挟まれた通りに並ぶアジア系の料理店の中で唯一の台湾料理店です。アメ横には新東洋という台湾出身のご主人がやってる老舗があるけどあそこはほぼ普通の中華料理店だし。
存在は知っていたけど入る機会を逸していたところ、今日はお昼ちょい過ぎに通りかかったので寄ってみました。
これがメニュー。湯包1籠税込みで410円という日本ではありえない安さです。
安いからどうせ冷凍だろうとたかをくくっていたところ、口に入れて噛むとしっかりたくさんのスープが溢れてきます。
中国留学中に日本人の一生分を2回か3回分ぐらいの湯包を食べてきた私は、台湾で日本人用に作られたレンゲに乗せて皮を破ってスープを出してから食うなんていう無作法な食い方はしません。
これがけっこううまい。皮はさすがに鼎泰豐や京鼎塿のような薄くてつるっとした食感とまではいかないけれど、例えば台湾の豆乳店で売ってるような安めの湯包と比べたら、こっちのほうがうまいんじゃないかというぐらいのレベルです。
帰宅後調べたら台湾タンパオはフランチャイズ展開をしている企業だとのことなので、本部の工場で作られたものが送られてくるという感じでしょう。これだけの味の湯包を410円で食べられるなら破格といってもいいんじゃないでしょうか?
それと米粉も注文しました。こちらも税込み410円です。
米粉の上にもやしと肉が乗ってるだけのシンプルさはまさしく台湾の米粉炒の趣。ただ、なんか辛い。辛いのは嫌いじゃないしおいしいのだけれど、台湾で辛い米粉炒は食ったことないなあ。もともと辛いもの以外は辛くしたかったら自分で勝手に調味料で辛くして、というのが台湾流なので、最初から辛くしてある部分だけマイナス。とはいえお店の雰囲気も含めなかなかに台湾っぽかったので上野に行ったらまた寄ってみたいですね。
ここは黒工号嫩仙草も近いので、暗くなってから台湾タンパオ→黒工号というルートを行けば、まるで台湾の夜市に行った気分になれるんじゃないかと思います。
10段階評価
台湾っぽさ :10
味 :9
値段 :10
リピートするか:10