東アジアユースゲームズ開催中止の台中市、独自のアジア太平洋ユースゲームズ開催を表明

来年2019年に台湾の台中市で開催予定だった「東アジアユースゲームズ」が、同大会を運営する東アジアオリンピック委員会を構成する9つの国、地域のうち配下である香港、マカオ、北朝鮮、韓国と、経済協力で優位に立つモンゴルに対して圧力をかけ中止に追い込んだという事件は記憶に新しいところです。

台湾はこれを不服として中止の撤回を求めたものの、中国に牛耳られている東アジアオリンピック委員会は聞く耳を持たず、中止が覆される可能性は消失していました。

困ったのは開催地の台中市です。大会開催のためにすでに多額の予算を投入し、競技場の整備などをすすめていたところ、この中止は寝耳に水でした。

しかし昨日、台中市の林佳龍市長は、大会に参加する予定だった選手に活躍の場所を与えたいと「アジア太平洋ユースゲームズ」の開催を表明しました。これは公式大会ではなく、台中市が独自に開催する大会ではありますが、総統府や行政院の後押しもあるとのこと。

公式大会でない以上、最悪の場合台湾の選手以外は参加しないという可能性もあります。少なくとも中国の一部である香港、マカオ、中国を宗主国とあおぐ北朝鮮、韓国からの参加はないと見ていいのではないかと思います。ただ、この大会を開催するだけでも、従容と中止を受け入れるより中国や中国に賛同した子飼いの国や地域への抗議の表明にはなるでしょう。

林佳龍市長が民進党所属だったのもよかったです。これがもし国民党所属市長であったなら、中国が開催中止の理由とした東京オリンピックへの「台湾」名義での参加の是非を問う公民投票を求める署名運動を非難する方向に言っていたはずです。

日本からはどうでしょうか?参加する場合公式の国の代表になるわけではありません。国から交通費も出ないでしょう。しかし逆にそれゆえに国が参加を禁じる根拠もないわけで、個人資格で参加を表明する選手やチームはひょっとしたら出てきてくれるのではないかと期待しています。