台北でうまい餃子を食いたかったら信陽麺館

餃子というのは中国発祥のものだと思っている人は多いでしょうけど違います。1990年、新疆のトルファンで最も新しく見積もっても1400年前、もしかしたら1700年前のものだという餃子が出土しました。土に埋もれたまま保存されていたその餃子は現在の餃子とほぼ同じ形をしています。

つまり、常識的に考えておそらく餃子は西域発祥の料理で、それがシルクロードから中国に伝わったものです。しかし中国人はバカなので、新疆で見つかった=中国のものと解釈しているようです。自分たちで新疆と名付けておきながらウイグルが「自古以来」の中国の領土などと言い張るのがどれだけ頭が悪いことなのかは新疆の意味がわかる人なら理解できるでしょう。「疆」っていうのは境界。新疆はつまり新しい国境の土地という意味です。

ちなみに餃子といったら常識的に水餃なので、ここで餃子という場合は水餃のことです。

餃子がいつごろ台湾に伝わったのかはよくわかりません。ただ、戦後に国民党が台湾を占領して以後ではないことは確かです。その根拠は、台南生まれの日本語世代のお年寄りが台湾での餃子の発祥地は台南だと言っていたからです。おそらくは清代には伝わっていたのだろうと思われます。

ところで私は1994年から1年ちょっと中国の西安に留学していました。西安には回族が多く、回族の料理は漢族の料理よりうまいというのが留学生に共通した意見で、私はしょっちゅう学校の近くの回族の店で餃子とか、いわゆるスープ餃子の酸湯水餃とか、最近日本にも進出してきた蘭州拉麺とかを食べていました。神保町の馬子禄はうまいけどちょっとお上品すぎる。六本木の金味徳のほうが西安で食べてた蘭州拉麺に近いです。

回族の店なので当然豚肉餃子はなく、そして回族のくせに羊もなく、牛肉餃子オンリーでした。牛肉餃子ばっかり食べてたら豚肉餃子はあんまりおいしく感じなくなりました。蘭州拉麺も出す店なので皮もうまく、あの店よりうまい餃子を出す店にはいまだに出会っていません。

台北でうまい餃子を探すのに苦労した

そんなわけで、私には台湾の餃子はあんまりうまく感じないんですよね。どこかに餃子のうまい店はないものかと探し歩いても、基準が高いだけに満足できません。結局一番マシなのはチェーン店の八方雲州の餃子という感じでした。

そんな中、やっとなんとかうまいと思える餃子に出会えたのが懷寧街にある信陽麺館です。

ところで、中国と台湾の餃子の違いは、まず中国の餃子は一つ一つが小ぶりであるということ。扁食の別名の通り平べったくてつるっと食べられます。一方台湾の餃子は一つ一つが大きく、餡がたっぷりはいって丸っこくなっています。ちなみに台湾で扁食といったらワンタンのことです。

中国では餃子は量り売りで、私はだいたい半斤=250gでちょうどいい。半斤の餃子はだいたい30個です。台湾では個数で注文します。台湾で30個も注文しようものならすごい山盛りになってしまいます。だいたい10個から15個でお腹いっぱいです。

信陽麺館は手打ち麺がうまい店なので、餃子の皮もつるっとしていて、餡は豚肉だけどなかなかにおいしく、餃子が食べたくなったときは信陽麺館に行くようにしていました。

餃子に合わせる定番の酸辣湯はフツーな味。

湯餃=スープ餃子もおすすめ。湯餃にはいくつか種類があります。これは何湯餃だか忘れたけど多分牛肉湯餃です。

あと麺類もおすすめっていうか餃子も麺類なわけですが、日本でいうそば状の麺類という意味で。

これは炸醬麵です。台湾の炸醬麵は中国のものとは違いひき肉少なめで豆乾が入っています。炸醬麵は確実に戦後に台湾に入ったものなので、中国のどっかの地方特有のものなのでしょう。

信陽麺館は台北駅側から懷寧街を南に向かった左側、薬局の2か3つとなりにあります。

あと衡陽路にも支店があります。いや本店かもしれんけど。しかし懷寧街店が餃子1粒5NT$なのに対して衡陽路店のほうは6NT$なので懷寧街のほうがおすすめ。あとアイスティーが無料で飲めます。