案の定東京オリンピック正名署名運動盛り上がる

先日東アジアユースゲームズ台中での開催中止は明らかに中国の圧力によるもので、こんな政治的な圧力で台湾人の気概を挫くことはできないと指摘しましたが、実際、一国の政府が国際的なスポーツ大会に介入し、中止にまで追い込んだという非常識な中国の振る舞いに台湾では批判が高まっています。そりゃまあ当然でしょう。

署名の数が10倍以上に!

台湾の本土派メディア「自由時報」が報じたところによれば、台南大東夜市で行われている署名運動では署名する人が一晩で10人程度だったものが、東アジアユースゲームズ中止が中国の政治介入で中止されたと報じられた後は一晩で170人分の署名が集まったとか。特に増えているのが若い世代による署名だそうです。

台湾南部は、戦後の中国人難民が多い台北とは異なり以前から台湾意識が高いと言われています。特に台南はオランダ占領以来の古都として発展してきたために歴史も古く、ついでに女の子もかわいいです。台湾人に何気なく「台南の女の子ってかわいいよね」といったら「そうそうそう!」と食いついて来たぐらいかわいいです。そんな台南で、一晩に10人分程度の署名しか集まらなかったというのは寂しいところ。ところが中国が頭悪いことをしてくれたおかげで若い世代にも台湾意識が呼び起こされ、協力する人が激増したというのは非常に喜ばしいことですね。

元台南市長で親日家としても知られる頼清徳行政院長も、国民党が残した負の遺産である「チャイニーズタイペイ」という名称を覆すためにはさらなる努力が必要であると、この署名活動や日本で行われている署名活動への理解を示しました。

この署名活動によって、実際に台湾が「台湾」名義で東京オリンピックに来てくれることが最も望ましいことですが、もしそれがかなわなかったとしても、こうした活動によって台湾意識が高まるのはいいことだと思います。

このように中国の台湾に対する圧力は裏目にしか出ません。胡錦濤政権あたりはまだ政権内に冷静な人もいて、反日を煽りすぎるとやばいことに気づいてからは抑制方向にもっていったりもしましたが、人気撤廃など皇帝にでもなるつもりの習近平政権には、台湾の反応を見て強硬姿勢を緩めるという頭を持った人物はいないでしょう。知日派と言われ、習近平との対立が伝えられる李克強も、台湾に対しては強行で、今年5月の安倍総理との会談でも日本に対して台湾に対する「共通認識」を遵守するように要求しています。

逆に言えば習近平政権はこれ以降もこうした姿勢を持ち続けるということであり、それに従い台湾人の中国への反発も強まるということになります。

もっとも、皇帝化を目指す習近平に対しては中国内部での反発も強まっているため、内部抗争が激化してそれどころではなくなるかもしれません。まあ、ネトウヨのごとく習近平は近いうちに必ず失脚するなんていう願望までは主張するつもりはありませんが。