台北MRTの忠孝新生駅から新生路を北上していくと高架の道路が見えてきます。その手前に「光華観光玉市」があります。ここはその名の通り玉、つまり翡翠などが扱われている市場で、道路沿いに並べられた台には翡翠がたくさん並べられています。地元の人は丸椅子に座り、時にはルーペなどで見ながら値段の交渉などを行っています。
翡翠は台湾では魔除けの力があると信じられており、装飾品としてというよりは魔除けの意味で購入する人が多いようです。
私などはまったくの素人で興味もないので、そこにおかれた翡翠がどれだけの価値のものか、本物か偽物かもまったくわかりません。なので、翡翠とかはもう専門家以外は手を出さないほうが賢明です。
玉市の周りには宝石商や骨董屋が並びます。宝石商では安価なパワーストーンブレスなども売られているので、見た目と値段の釣り合いがとれていると自分で納得できるなら購入してもいいかもしれません。骨董屋のほうは玉石混淆というか、値段すらついていない変なものがいろいろ売られていて見ているだけでも楽しいです。私はここの骨董屋で、ちょっとかっこいいブレスレットを発見し、値段を聞いたら300NT$と言われたので200でどうよと言ったところあっさりOKしてくれたのを今でも使っています。ただ、実際は200NT$でもボッタクリだったのでしょうね。それでも気に入ったし納得しているので問題ないです。
市場の奥に日本時代のお宝が
さて、今回紹介したいのはそういうのじゃなくて、もっとディープな骨董市です。玉市のところどころに、奥に入っていける細い道があります。そこをずんずん入っていくと、古文書や宗教祭具などの骨董市があります。古い書籍、掛け軸などが並べてあり、価値があるんだかないんだかまったくわかりません。
そした業者の中に、日本時代に発行された絵葉書、切手、ポスターなどを扱うところがあります。
日本時代を生きた台湾人が所有していたものが売りに出されたりとかそういうものなのでしょう。
台湾では日本時代の建物は歴史的価値があるものはもちろんのこと、普通の民家などでもいまでも残っているものをよく見ますし、日本にもコレクターがいるキンチョーなんかの金属看板は、レトロカフェなんかで見ることもできます。
しかし、絵葉書や、文書類なんかはそうそうお気軽にお目にかかれるものではないと思われるんですよね。
光華玉市にそんな貴重な文物を探しに行ってみるというのも一味違う旅の思い出になるんじゃないでしょうか?