LGBTスポーツ大会「ゲイゲーム」の台湾代表が「中華台北」代表にされてしまう可能性

昨日の記事で台湾で盛り上がる東京オリンピックへ「台湾」名義で出場することを目指した署名活動についてお伝えしました。実は昨日の時点でそれに関連して、来月フランスで開催されるLGBTのスポーツ大会「ゲイゲームズ」に、台湾代表が「台湾」名義で出場し、中華民国の国旗「青天白日満地紅旗」を掲げることも許されたというニュースがありました。

台湾は日本よりLGBTに対する差別意識が低い

台湾は日本よりはるかに人権意識が高い国なので、LGBTへの差別意識も日本より低いと感じます。昨年、台湾の最高司法機関である司法院大法官会議は、同性婚を認めないのは違憲であるという判断を示しました。同性婚については、主にキリスト教系の宗教団体が強行に反対しているものの、台湾がアジアで初めて同性婚を法制化する国になる可能性は残されています。

このへん政治もからんでくるので一応解説しとくと、特に強硬に反対しているのはプロテスタントの台湾基督長老教会です。林森北路と長安東路の交差点に台湾基督長老教会の教会があります。

で、この台湾基督長老教会。非常に強力な本土派、つまり台湾主体主義の団体です。台湾独立運動、台湾正名運動は台湾基督長老教会の後押しも受けています。

一方、同性婚について理解を持ち、支持を表明しているのは時代力量です。時代力量も本土派、独立派の政党です。

実は独立派でも右派と左派がいます。台湾基督長老教会は保守的な右派、時代力量は左派です。日本では売国的な言動を行う者が左翼と呼ばれますが、まともな国では左派も国のために活動するものであって、自国に反するものが左だなんていうのは日本ぐらいのものです。台湾にも台湾を中国に売り渡そうとする連中がいますが、そういう「売台奴」は左派とは言われません。

さて、それはさておき、「台湾」名義でゲイゲームズに参加できるはずだった台湾チームですが、ゲイゲームズ連盟より突然フランス政府が青天白日満地紅旗を掲げることに懸念を示しているという連絡があったと報じられました。

また、ゲイゲームズ公式サイトでも、台湾であったものが「中華台北」に変更されているようです。

この件について、台湾のLGBT権利保護団体「台湾同志運動発展協会」代表・楊小巴氏は、これをフランス政府に中国からの抗議があったためであろうと推測しています。

中国が他国の航空会社に台湾表記を改めるように要求するなど、常識的に考えると頭がおかしい圧力をかけている現在、この件についても当然中国からの圧力があったと考えるのが自然でしょうね。

ゲイゲームズは来月行われるため、開催時にどうなっているかはまだ不透明。ただ、こういう圧力に国や国際的なスポーツ団体が負けるようなことがあってはいけないと思いますので、是正されることを期待したいです。

なお、この件を報じたAFP通信の記事「ゲイゲームズで台湾旗禁止? 「中国が圧力」と活動家ら非難」では「台湾旗」となっていますが、台湾旗とは以下のようなものです。

両端緑で緑の台湾本島があるのが台湾旗。

これは正式な国旗ではありませんから、中華民国占領下の台湾代表が掲げるのは当然中華民国の青天白日満地紅旗ということになります。

ついでにこれが民進党の党章(民主進歩党Facebookページから引用)

これが“中華民国国旗”青天白日満地紅旗です。これそもそも国民党の党旗である青天白日旗が元になってる旗ですからね、これが国旗になってる状況もおかしいですからね。とはいえ、国際スポーツ大会ではこの中華民国の旗すら掲げられないというのが現状です。

しかしあれね、もう青天白日満地紅旗を掲げちゃいけないということなら、いっそのこと台湾旗掲げちゃったらどうでしょうね?