台湾でカカオが育つって知ってた?

台湾本島の一番南にある屏東県は、特に墾丁がビーチリゾートととして有名で、台湾人にとっても憧れの地。墾丁にはまた、台湾唯一の水族館「国立海洋生物博物館」もあります。なんか国立海洋生物博物館が台湾最大とか書いてる記事もあるんだけど、台湾に一つしか無いんだから最大にきまってんだろ。

あと、屏東の一番南の先端にある墾丁からはちょっと北にはなるけれど、東港という漁港は桜えびの名産地。そして、桜えびを擬人化した絢櫻ちゃんがかわいいんじゃー。

台湾でカカオ豆が育ってる

さて、その絢櫻ちゃんがかわいい東港に今もう一つの名物ができつつあります。それはチョコレート。

日本のチョコレートうまいですよね。日本のチョコレートはうまいので、ゴディバなんてお高いチョコレート買わなくても、チロルチョコやブラックサンダーで十分満足できます。貧乏舌ともいいますが。しかし!日本のお菓子メーカー、ショコラティエは、どんなに技術が高かろうとカカオは輸入せねばなりません。

どうやら日本でも、小笠原諸島や沖縄でカカオの栽培が試みられているようだけど、まだ研究段階で一般人の口に入るまでにはなっていません。

ところが、屏東県ではカカオの栽培が成功し、さらに量産体制に入って商品化もされています。

そもそも台湾に最初にカカオを導入したのはオランダ東インド会社だったようです。しかし、鄭成功が台南を占領してオランダ人を追い出したためにそれ以後は栽培されていません。

日本時代には台湾総督府もインドネシアからカカオを移植しようとしたようです。でもそれもうまく行きませんでした。

そして2000年になって屏東県がまたカカオを導入。今度はそれがうまくいき、栽培も軌道に乗ってきています。

東港のリゾートホテル、福湾荘園のオーナーの息子さんでホテルの総料理長許華仁さんが、屏東産のカカオを使ったチョコレートショップ福湾荘園巧克力(Fuwan chocolate)を始めたのは2014年のこと。そしてそのわずか3年後の昨年、福湾荘園巧克力の「台湾5号62%カカオチップチョコレート」が、イギリスで行われた「インターナショナルチョコレートアワード」世界大会・Dark chocolate bars with inclusions or pieces部門で見事銅賞を獲得しています。

ちなみに日本は同部門で新潟のスイーツエスカリエさんが銅賞、銀座のLE CHOCOLAT DE Hさんが銀賞を獲得しており、他6部門では金賞を受賞。Milk chocolate ganaches or truffles部門に至っては兵庫県のパティシエ エス コヤマさんが金銀銅総なめにしててすごくね!?

とはいえですよ、2000年から栽培を初めたカカオで、2014年からチョコレートショップを始めた人が世界の舞台で銅賞をとるなんてほんとすごいことだと思います。

現在屏東県ではカカオの栽培面積は300ヘクタール。300ヘクタールがどれぐらいかわからなかったのでググってみたら東京ドーム64個分だそうです。そしてチョコレート産業に関わる人材を200人育成中。

官民ともに協力し、地元産のぶどうと地元での醸造にこだわって、世界でも高い評価を受けるようになった山梨県のワインのように、屏東のチョコレートが世界でもっと高い評価を受けるようになるのを期待します。

屏東県には、Fuwan chocolate以外にも個性的なチョコレート工場やショップができてきているようですよ。屏東は遠いけど時間とお金に余裕があるチョコレート好きな人はぜひ行ってみてください。

日本で買えるようにとまでは言わないけど、屏東のチョコレートが台北で手に入るぐらい流通してくれるようになるといいですね。