ワンダーフェスティバル2018に『Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀』の本物の人形展示

『Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀』といえば、台湾の霹靂布袋劇にハマっていたニトロプラスの虚淵玄さんが本当に霹靂と共同制作しちゃった布袋劇。人形劇とは思えない激しいアクションとかっこよさは、霹靂布袋劇をしらない日本人も驚かせました。2016年に放送された1期の最後では「続編制作決定」という告知だけしていたものの、その後の動きはあまり伝えられていなかってっていうか私が知らなかっただけかもしれないけど10月から2期が始まるそうですよ。知らなかったそんなの。

霹靂布袋劇とは?

「布袋劇」は、台湾伝統の人形劇です。

発祥は中国の福建で、福建からの移民が台湾に伝えました。布と木の人形に下から手をつっこみあやつる素朴な人形劇。主に西遊記や三国志などが演じられていました。そうした布袋劇は、今でもお祭りのときなどに演じられているのを見ることができます。

その一方で、テレビの普及によりテレビ布袋劇も作られるようになりました。その中でも人気を博したのが、オリジナルキャラクターによる武侠物語を演じ、音響効果なども加えて派手なアクションを見せる「霹靂布袋劇」です。

霹靂布袋劇も、最初のころは伝統の布袋劇に近い等身が低い人形をしようしていましたが、シリーズが進み、人気が出るに従って、等身が高く、顔の造作も精緻になった人形が使われるようになります。現在では、もう伝統の布袋劇とはまったく別物といってもいい人形が使われています。

西暦2000年ごろにはその人気はピークに達し、霹靂布袋劇の劇場版『聖石傳説』が制作されました。これは2002年に日本でも公開されたものの、日本ではあまり話題にはなってないですね。私は台湾版のDVDを持っています。

Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀

で、主に重い話とキャラをぬっ殺すことで有名な脚本家の虚淵玄(うろぶちげん)さんが、なぜかこの布袋劇にハマってしまったのですね。そして、日本でもっと布袋劇を広めたいという志を持って、実際行動に移しました。それより前から布袋劇を知っていたけど知っていただけでなんもしなかった私とは雲泥の差です。

で、いろいろ端折って、ついに霹靂布袋劇の技術と、日本のアニメのノウハウを融合させた布袋劇が作られることになりました。それが2016年に放送された『Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀』です。

伝統の布袋劇を現代的に進化させていった霹靂が、一つだけ守った伝統があります。それは、キャラクター全ての声を一人の演者が声色を変えて演じるということ。『Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀』ではその伝統も壊し、キャラ一人一人を日本の声優が演じることになりました(『聖石傳説』の日本吹替版もそれぞれを声優が演じて、素還真を子安武人さんが担当しています)。台湾では逆に一人が演じた台湾語版が売られているはずだけど入手できていません。

また、キャラクターデザインは日本側が行ったために特にヒロインの丹翡ちゃんはかなりアニメ顔になったので、台湾の霹靂ファンからは批判も出ています。

とはいえ、日本ではほとんどの視聴者が初めて目にした布袋劇のものすごさに概ね好評だったと思います。

7月29日に幕張メッセで開催される「ワンダーフェスティバル 2018[夏]」に、その『Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀』の2期で実際に使用された人形が展示されることになりました。しかも、2期から登場する新キャラまで見られるとか。ついでに、今年のエイプリルフールでの『刀剣乱舞』とのコラボに登場した布袋劇版千子村正人形も展示されるようなので審神者のみなさんも行くといいよ。

また、特設ステージで行われる生ワンホビTV 昼の部では、14時から『Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀2』ステージ が行われ、殤不患役の諏訪部順一さん、凜雪鴉役の鳥海浩輔さん、2期からの新キャラ・嘯狂狷役の新垣樽助さんが登壇します。諏訪部順一さんは千子村正の中の人でもありますね。ちなみにその前の13時からは『刀剣乱舞-ONLINE-』のステージなのでやっぱり審神者のみなさんも行くといいよ。

※以下蛇足
台湾に住んでた2016年、光華商場の隣の三創生活園區で霹靂布袋劇と東離劍遊紀のコラボ展示会が行われました。

こうして並べてみると、霹靂布袋劇を見慣れた台湾人が東離劍遊紀に違和感を持ったのもわかります。

1話の再現ジオラマなどがありました。人形はたぶんレプリカでしょう。

丹翡ちゃんかわいいよ丹翡ちゃん。

獵魅ちゃんかわいいよ獵魅ちゃん。