沖縄の人の祖先は台湾原住民?国立科学博物館が台湾から手漕船で与那国島を目指す実験

人類はどこで生まれたか?アフリカでチンパンジーと祖を同じくする類人猿が生まれ、やがてそこから猿人が分かれていくつかの人類の種が発生したのちに現在の人類が生き残ったというのが定説ですが、欧州で生まれたのだなんていう説も出てきています。本当のことがいつかわかるときが来るのでしょうか?

それはおいとくとして、日本列島に住む我々日本人の祖先が一つはロシア方面、一つは中国方面、そしてもう一つは南洋方面から渡ってきたことは遺伝子の調査などから判明しています。

人力だけで台湾から与那国島に渡れるのか!?

国立科学博物館は現在、4万年前~3万年前に行われたと想定される、台湾から南西諸島への人類の移動を実際に再現してみようという「3万年前の航海徹底再現プロジェクト」を行っています。

国立科学博物館は、沖縄各島への人類の移住はまず台湾を起点にして与那国島に渡ったのが第一歩だと考えています。そして、これまで3万年前にあったと思われる石器などのみを利用して、草船・竹船・丸木船が作られ、実際手漕ぎで海に漕ぎ出すなどの実験が行われています。

そうした中想定されたのは、おそらく台東側から黒潮の流れに乗りつつ、手漕ぎで島に向かったのだろうということです(黒潮の流れだけに頼ると東シナ海のほうに大きく流れていってしまう)。

そうしたプロジェクトの集大成として、来年実際に人間が手漕船で沖縄から与那国島を目指す実験が行われます。

昭和の時代、日本の研究者は机上の研究ばかりでフィールドワークが足りないという批判がありました。しかし現在ではこういう実践的な研究もいろんなところで行われており、学者もジャンルによっては積極的に外に出るようになっています。

台湾の原住民はオーストロネシア語族、マレーポリネシア語族に属する民族で、彼らがより南の島から渡ってきたことはわかっています。彼らは人力ということに限れば現代人よりはるかに高度な航海技術を持っていたことでしょう。

現代人には彼らのような体力も技術も知識もない。その上でそれを再現するのは非常に困難だと思います。しかし、この実験によって台湾原住民の一部が沖縄の人たちの祖先になったのだということが証明されれば、日本と台湾の絆はより強固になるのではないかと思われます。

このプロジェクトに興味がある人は、↓をごらんください。ここではプロジェクトを支える出資も募っています。

【完結編】国立科学博物館「3万年前の航海 徹底再現プロジェクト」