亡命チベット人支援の寄付「ブルーブック・プロジェクト」台湾人からの寄付が世界最多

恥ずかしながら私は今まで知らなかったのですが、チベット亡命政府が「ブルーブック・プロジェクト」という活動で寄付を募っています。これはいまだインドのダラムサラで亡命生活を送るチベットの人たちを寄付を通じて支えていこうというものです。

チベット亡命政府が台湾に謝意広告

その「ブルーブック・プロジェクト」への寄付金が世界で最多なのが台湾だったそうで、チベット亡命政府はダライ・ラマ法王猊下が感謝の意を示す広告をバス停横の広告スペースに表示し、それとともに駐台湾代表のダワ・ツェリン氏が謝意を述べました。

日本が地震で困難にあったときも多額の寄付金を送ってくれた台湾の人たちは、チベット支援にも多くの寄付をしていたのですね。

こうした台湾人の気質は、龍山寺に代表される観音信仰にも求められるのではないかと思います。台湾では観世音菩薩が非常に広く信仰されており、仏教寺院のみならず、道教の廟にも民間信仰から道教に取り入れられた形の“神様”「観音仏祖」が祀られていることは珍しくありません。

観世音菩薩は仏の慈悲を表した菩薩であるとも言われており、同じように観音信仰を持つ日本人が主に自分たちにその慈悲がもたらされることを求めるのとは異なり、自らも他者に慈悲をたれようという思想があるゆえに、他者にも親切にできるわけです。

また、地震もチベット問題も台湾にとっては他人事ではありません。台湾には、いつチベットのように中国に侵略されるかわからないという危機感があります。台湾人のほとんどが中国との統一など望まずにいつつも、中華民国体制を捨てられず現状維持に甘んじているのも、はっきりと「台湾国」として立ったときに中国から軍事攻撃を受けることを恐れているがゆえです。

いつ自分たちがチベットと同じ目にあうか、それも台湾人がチベットを支援せずにはいられない理由の一つかもしれません。

日本だって他人事として見てはいられません。中国は台湾と同時に沖縄も狙っており、沖縄ではすでに中国の勢力が入り込んでいることも周知のこと。沖縄を奪われ、日本と台湾の間に楔を打ち込まれれば日本も台湾も安閑とはしていられません。