信仰から見る移民の抗争と融和

現在の台湾は移民国家で、住民の大部分は中国からの入植者と平埔族=いわゆる平地原住民との混血の後裔です。

日本が台湾を領有してから41年後の1926年に行われた総督府の臺灣在籍漢民族鄉貫別調查によれば、本籍を中国に持つとする漢民族住民のうち福建省82.9%、広東省15.6%と、福建省出身者があっとうてきに多いことがわかります。
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青山靈安尊王の誕生日

本日11月27日は農暦の10月23日にあたり、今年の青山靈安尊王のお誕生日にあたります。

青山靈安尊王は元々は福建の一地方のローカルな山神様でした。19世紀中頃、台北で疫病が発生したおりに、この神様を信仰する地域から台湾に入植していた移民たちが、疫病を鎮めるために故郷から青山靈安尊王の分霊を受けてお招きします。

分霊を受けた青山靈安尊王の神像をお運びしてると、艋舺の一角で神像が動かせなくなりました。そこで、その場所に祠を建ててお祀りしたところ、ほどなく疫病が収まりました。

まあそれが事実かどうかはおいといて、そういうことになっています。
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2025ワールドプライド高雄の主催国名問題を公式が修正

その昔「ゲイパレード」と呼ばれていたイベントは現在ではいわゆるLGBTQ+を包括し「プライドパレード」と呼ばれています。

プライドパレードには各国それぞれに行われるものと、世界規模で行われるワールドプライドがあります。

先日、台湾でプライドパレードを主催する「高雄同志大遊行」は、2025年のワールドプライドが台湾で行われることに決定したことを明らかにしました。

ワールドプライドのアジア圏での開催はこれが初めてのことで、アジアで唯一同性婚を合法化した国家である台湾が選ばれるのは自然なことだと言っていいでしょう。

しかし、この発表に一つ問題が出ました。ワールドプライドを主催するインタープライドが、主催地を「the region of Taiwan」台湾地域だとしたのです。

台湾政府外交部はこれを重く受け止め、これは中国の圧力によるものだという認識を示しました。
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元駐タイ台湾大使の李應元氏が病逝

昨11月11日、元駐タイ国台湾大使の李應元が逝去されました。

李應元氏は1953年生まれ。

蒋氏独裁時代にアメリカに留学し、台湾独立建国連盟に加入したことからブラックリストに入れられ、台湾に戻ることができなくなります。

1990年に台湾独立建国連盟の副主席に就任。その年に台湾に密入国。

1991年に、国民党の独裁に反対する党外雑誌に、重要地点の写真を投稿したことで逮捕、収監され、翌年に出獄。これは李登輝総統が国の実権を掌握し、それまで反乱罪とされていた台湾独立運動が合法になったことによります。
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駐ドイツ台湾大使の謝志偉さんが「台獨頑固分子」に入っていないことに抗議

なんで中国ってあんなに他国に対して尊大で、常識的に見たら反発されるに決まっている上からの要求をできるんだろう?

そう思っている人は多いと思いますが、その答えは簡単で、中国には「国際社会」という概念がないからです。

「天」の概念を中国に定着させたのは周朝だと考えられています。これは中央アジアの遊牧民が持っていた信仰で、東に伝わって「天」となり、西に伝わって一神教を生み出すきっかけになったとも言われます。
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三年に一度の「東港迎王祭」始まる

昨日10月24日、台湾南部屏東県の東港東隆宮において三年に一度行われる東港迎王祭が始まりました。

東港東隆宮は康熙45年=西暦1706年創建と伝えられる台湾でも非常に古い道教廟。台北で最も古いと言われる龍山寺が1738年創建ですから、南部の歴史の古さがうかがわれます。

東港東隆宮の主祭神は温府千歳。台湾には中国からの移民がもたらした信仰が数系統あり、その中の王爺千歳信仰に属する神様です。

王爺千歳とは、天帝より地上の警備をせよという勅命を受け、悪霊や瘟神(瘟疫をもたらす疫病神)を成敗する役割を持った神々のことです。王爺千歳神が天帝に代わって地上の警備を行うことを「代天巡狩」と言います。
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売台勢力の策謀により陳柏惟立法委員のリコールが成立

ここのところの台湾政界の話題は、台中市選出の立法委員陳柏惟氏のリコール問題でした。

その経緯については東洋経済オンラインに掲載されたジャーナリスト高橋正成氏の「議員へのリコールを推進する中国国民党の事情」が非常にわかりやすくまとめられているので読んでいただきたいのですが、ここでも若干の補足を加えながら説明します。
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学者の加地伸行氏、盛大に中国共産党への台湾侵略アドバイスをおくる

とあるFacebookページで、10月17日付けの産経新聞に掲載されたという学者の加地伸行氏が書いた『古典個展・台湾は百年このままに』なるコラムが引用されているのを見ました。

コラムの要旨を大雑把にまとめると、

・中国が台湾を制すると中国が軍事的に太平洋に拡大するので日本の国益が損害を受ける
・中国が台湾を核攻撃すると台湾が培ってきたAI技術などの高度なテクノロジーが瓦礫と化すから中国は台湾に核攻撃できない
・中国史の中では地方の反乱は常にあったが、中国人は金銭、産物、美女などを提供して和平工作をしてきた
・現状が100年ほど続けば両岸ともに知恵を出し合って新展開があるかもしれないから現状維持を100年続けてはどうか

とまあこんなところ。

多分頭が足りないネトウヨのたぐいは、これを読んで、日本の国益を守るために現状維持を100年続けるのは賛成とか言い出すでしょう。

しかし、まともな知能と日本語の読解力があれば、これは中国に対するアドバイス、あるいはエールに過ぎないことがわかります。
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